23年3月期決算 阪急阪神ホールディングス
各利益が大幅増益【阪急阪神ホールディングス】
多くの事業で一定の回復が見られたことに加え、旅行事業で自治体からの自宅療養者の支援業務などの受注が大幅に増え、2期連続の増収に。各利益も大幅な増益となった。次期は、旅行事業、国際輸送事業での一時的需要への対応の反動減で減益となるものの、今期に特別損失に計上した減損損失126億円がなくなり、最終利益は増益となる見込み。
都市交通事業は旅客が増え、売上高1855億8100万円(前期比14・8%増)、セグメント利益224億3500万円(298・5%増)。
鉄道輸送人員は、阪急電鉄が定期6・0%増、定期外19・3%増、合計11・9%増、阪神電気鉄道が定期4・4%増、定期外23・3%増、合計12・6%増。旅客運輸収入は、阪急が定期4・3%増、定期外20・9%増、合計14・5%増。阪神が定期4・4%増、定期外25・8%増、合計17・0%増。
不動産事業は、ホテル宿泊部門・料飲部門の利用者数や賃貸事業における沿線商業施設などの賃料収入に一定の回復がみられたことで、売上高2820億4900万円(14・4%増)、セグメント利益278億5100万円(43・4%増)。
エンタテインメント事業は、阪神タイガース公式戦主催試合などの入場人員がイベント開催制限措置の影響を受けた前期と比べて増え、売上高722億8900万円(15・0%増)、セグメント利益126億2200万円(36・3%増)。情報・通信事業は売上高603億5500万円(2・0%増)、セグメント利益59億1700万円(0・9%増)。
旅行事業は、旅行以外の事業での受注大幅増に加え、「県民割支援」「全国旅行支援」を活用したツアーの販売が堅調に推移し、売上高1914億円(216・8%増)、セグメント損益は前期の57億4800万円の赤字から152億5700万円の黒字に転換した。
国際輸送事業は、航空・海上輸送とも上期を中心に需給の逼迫(ひっぱく)状況が続いたことで、売上高1632億6900万円(13・9%増)、セグメント利益83億8100万円(4・5%増)。
次期の業績予想は売上高1兆円(3・3%増)、営業利益877億円(1・8%減)、経常利益870億円(1・6%減)、当期純利益520億円(10・7%増)。=15日発表=
【阪急阪神ホールディングス(連結)】15日
売上高968,300( 29.8)
営業利益89,350(127.9)
経常利益88,432(130.0)
当期純利益46,952(119.2)
単位百万円、カッコ内増減%
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