JR西日本 24年3月期第1四半期決算 営業、経常益は大幅増
JR西日本は1日、2024年3月期第1四半期連結決算を発表した。コロナ禍の影響縮小に伴う利用回復により、3期連続の増収となり、営業利益、経常利益は大幅な増益に。四半期純利益は前期の税制特例適用の反動で減益となった。運輸収入は増収施策の効果もあり、コロナ禍前(19年同期比)で88・5%まで回復している。通期の業績予想と配当予想は、おおむね想定内の範囲で推移していることから、4月28日公表の数値を据え置いた。
その他を除く全セグメントが増収増益。コスト構造改革(単体)の取り組みは、19年度比較で通期310億円減の計画に対し、第1四半期65億円減(前期比10億円減)と計画通りに進捗(しんちょく)している。
モビリティ業は、鉄道需要の回復で利用が増加し、売上高2215億円(前年同期比20・6%増)、セグメント利益328億円(315・8%増)。
単体の鉄道運輸収入は25・2%増の1975億円(定期2・9%増、定期外31・4%増)。内訳は、新幹線が37・1%増の1024億円(定期4・9%増、定期外38・4%増)、在来線が14・6%増の950億円(定期2・7%増、定期外21・8%増)。在来線の近畿圏は13・8%増の719億円(定期3・1%増、定期外21・3%増)、その他エリアは16・8%増の231億円(定期0・8%増、定期外23・1%増)。
流通業は、土産店や宿泊特化型ホテル「ヴィアイン」の利用が好調に推移し、売上高465億円(28・4%増)、セグメント利益34億円(33億円増)。
不動産業は、不動産販売・賃貸業で投資家向け販売が減少したが、ショッピングセンター運営業、ホテル業の需要回復により、売上高463億円(2・9%増)、セグメント利益103億円(15・0%増)。
旅行・地域ソリューション業は、全国旅行支援による旅行需要の押し上げ効果などで売上高496億円(81・4%増)、セグメント利益51億円(242・9%増)だった。
その他セグメントは、売上高52億円(7・3%増)、セグメント利益1億円(79・6%減)。
【JR西日本(連結)】1日
売 上 高 369,270( 24.3)
営業利益 52,210(167.3)
経常利益 48,632(187.5)
四半期純利益 33,313(△42.4)
単位百万円、カッコ内増減%
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