交通新聞社 電子版

24年3月期第2四半期決算 東武鉄道

2023.11.15

 各利益が過去最高【東武鉄道】

 新型コロナウイルスの5類引き下げによる移動需要の増加やインバウンドの回復により、運輸事業とレジャー事業を軸に増収増益となり、各利益は過去最高となった。通期の業績予想は、エネルギー価格の落ち着きなどを踏まえて4月28日発表の数値を上方修正。中間配当は、5円増配と「スペーシアX」運行開始記念配当5円の計10円増配で25円に。期末配当も5円増配の20円で、年間配当は15円増配の45円となる。

 運輸事業は、鉄道駅バリアフリー料金制度の導入や新型特急「スペーシアX」の運行開始なども寄与し、売上高1034億6100万円(前年同期比10・8%増)、セグメント利益162億8800万円(68・3%増)。単体の鉄道輸送人員は定期3・1%増、定期外10・0%増、合計5・7%増。旅客運輸収入は定期8・0%増、定期外17・1%増、合計13・0%増。

 レジャー事業は、訪日客の増加によるホテル稼働率・客室単価の上昇、スカイツリーの入場者回復などで売上高923億8000万円(12・5%増)、セグメント利益131億9500万円(58・6%増)。

 不動産事業は売上高247億6600万円(9・2%増)、セグメント利益60億5200万円(18・8%増)。流通事業は売上高826億9800万円(1・6%増)、セグメント利益18億3100万円(173・5%増)。その他事業は、建設業の完成工事高の増、原価率改善で売上高383億7100万円(4・8%増)、セグメント利益23億6200万円(325・3%増)だった。

 修正後の業績予想は、売上高6260億円(修正前比3・4%増、前期比1・8%増)、営業利益650億円(39・8%増、14・7%増)、経常利益620億円(45・9%増、13・1%増)、当期純利益410億円(43・9%増、40・5%増)。=2日発表=

 【東武鉄道(連結)】2日

売上高308,582( 8.1)

営業利益39,087( 62.2)

経常利益38,200( 65.0)

四半期純利益26,375(102.4)

単位百万円、カッコ内増減%

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