和歌山電鐵×銚子電鉄 「あきらめたらおしまい(姉妹)鉄道提携」締結へ
厳しい状況…共に乗り越えよう!
厳しい経営状況に置かれている和歌山県の和歌山電鐵と千葉県の銚子電気鉄道が姉妹鉄道提携を結ぶことになった。キャッチコピーは「あきらめたらおしまい(姉妹)鉄道提携」。
両社とも南海電気鉄道から譲り受けた2200系列車両を運用していること、和歌山では「たま駅長」などの動物キャラクター戦略、銚子では「まずい棒」などの商品戦略といった、いずれも苦境にあえぐ中で、知恵と工夫による鉄道経営に取り組んでいることなどが〝縁〟となったようだ。
両社が公表している2023年3月期決算によると、和歌山は利用者数の伸び悩みなどで1536万円の当期純損失(2期ぶり)を計上。利益剰余金の赤字額は1億2212万円から1億3749万円に悪化した。また、総資産は前期の19億427万円から13億6578万円に減少している。
一方、銚子はぬれ煎餅販売を柱とした副業部門の売上高が過去最高の5億3418万円となり、純利益は6期ぶりに黒字転換した前期の21万円から1196万円に拡大した。鉄道利用者数はコロナ禍前(19年度)水準まで回復したが、営業損失1億2766万円は副業が補てんしている。
「あきらめたらおしまい(姉妹)鉄道提携」の調印式は、11月5日11時10分から、和歌山電鐵側の「伊太祁曽(いだきそ)神社」境内で、和歌山電鐵の小嶋光信社長、ニタマ駅長、よんたま駅長、銚子電気鉄道の竹本勝紀社長ら関係者が出席して行われる。
同日は、伊太祈曽駅で鉄道イベント「第17回貴志川線祭り+『貴線祭』」を開催し、応援の一環として銚子電鉄「ぬれ煎餅」などの各種商品を販売する。
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