24年3月期決算 大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)
運輸・広告収入増で増収増益【大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)】
鉄道・バスの乗車人員回復に伴い、運輸収入や広告料収入が増加して増収増益となった。連結売上高は1842億円(前期比14・1%増)、営業利益371億円(93・8%増)、経常利益376億円(90・8%増)、当期純利益274億円(81・5%増)。売上高と営業利益はコロナ禍前の19年度を上回っている。
交通事業のうち、鉄道事業は売上高1590億円(15・0%増)、セグメント利益345億円(102・6%増)。鉄道輸送人員は定期5・0%増、定期外16・1%増、合計10・2%増。旅客運輸収入は定期8・1%増、定期外20・8%増、合計15・2%増。バス事業は売上高135億円(9・9%増)、セグメント利益4億円(76・3%増)。
マーケティング・生活支援サービス事業は、地下街の直営店舗開業、駅ソトで22年度に開業したレストランの通期貢献などで売上高117億円(4・5%増)、セグメント利益10億円(20・3%増)。
都市開発事業は、新規物件などの竣工(しゅんこう)や、賃貸ビルなど既存物件の本格稼働、新規テナント誘致により売上高25億円(20・3%増)、セグメント利益5億円(5・1%増)。広告事業は、駅や車内のデジタルサイネージ広告が堅調に推移し、売上高37億円(14・7%増)、セグメント利益6億円(23・2%増)。
次期の業績予想は、大阪・関西万博輸送に向けた新型車両の導入などの投資による減価償却費が増加することから、売上高2130億円(15・6%増)、営業利益350億円(5・7%減)、経常利益350億円(6・9%減)、当 期純利益257億円(6・2%減)。
=14日発表=
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