JR四国 23年度第1四半期報告書 連結決算は増収減益
KPI8項目で達成
JR四国は25日、同社グループ「中期経営計画2025の達成に向けた取り組み」で、本年度第1四半期の報告書を開示した。報告書は同四半期の決算と、中計に掲げた施策のうち、本年度に取り組む主要9項目について設定した通期目標(KGI)に対する中間的な指標(KPI)の実績をまとめたもので、連結決算は増収減益。KPIは8項目で達成、1項目で一部達成となった。同社が同報告書の作成・開示を開始して以来、「不達成」がなかったのは初めて。
同報告書は、同社が2020年3月に国土交通大臣から受けた経営改善を求める行政指導に基づき、取り組みの進捗(しんちょく)状況を国土交通省と検証。同年度から四半期ごとに開示している。
連結決算は、売上高114億円(前年同期比128・1%、19年度同期比94・3%)、営業損失27億円(前期比18億円改善)、経常利益5億円(38・2%)、四半期純利益5億円(37・2%)。経常利益の減少は、有価証券売却益の減少で営業外利益が28億円減少したため。
単体は、売上高63億円(前期比122・3%、19年度比85・1%)、営業損失32億円(前期比12億円改善)、経常利益5億円(34・0%)、四半期純利益5億円(33・6%)。
KPIは、「鉄道運輸収入の確保」が一部達成となったほかは達成した。収入に関する数値目標を設定した主な項目の達成状況は、鉄道運輸収入の確保(KPI=定期10億6000万円、定期外39億円、実績=定期10億5000万円、定期外40億5000万円)▽チケットアプリの定着・拡大(KPI=定期1700万円、定期外4600万円、実績=定期2200万円、定期外5600万円)▽連結売上高の確保(KPI=108億円〈鉄道運輸収入50億円〉、実績=114億円〈51億円〉)――など。
このほか、8000系特急電車のリニューアル材料発注、1200型ローカル気動車のリニューアル工事設計・材料発注も、計画通り実施した。
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