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24年3月期決算 東武鉄道

2024.05.10

 運輸事業回復で各利益最高【東武鉄道】

 国内旅行やインバウンド需要の取り込みにより、運輸事業を中心に増収となり、固定費削減の効果もあり増益に。各利益はいずれも過去最高となった。次期は鉄道業など一層の回復を見込むものの、不動産販売戸数の縮小や今期の完成工事増の反動、賃金改善による人件費増、物価上昇などを織り込み、各利益は減益を見込む。

 運輸事業は売上高2083億3500万円(前期比10・1%増)、セグメント利益298億7000万円(54・1%増)。単体の鉄道輸送人員は定期3・1%増、定期外7・9%増、合計4・8%増。旅客運輸収入は定期8・2%増、定期外14・5%増、合計11・7%増。

 レジャー事業は、ホテル業とスカイツリー業は好調だったが、旅行業の受託収入減が響き、売上高1847億6100万円(1・9%減)、セグメント利益194億4000万円(0・2%減)。不動産事業は売上高629億7500万円(3・4%増)、セグメント利益162億3200万円(18・7%増)。

 流通事業は売上高1656億2900万円(1・3%増)、セグメント利益44億3400万円(70・4%増)。その他事業は建設業の完成工事増や原価率改善で、売上高918億7300万円(12・2%増)、セグメント利益59億5100万円(124・9%増)。

 期末配当は当初予想の1株当たり20円を10円増配し30円に、年間配当は55円(第2四半期記念配当5円を含む)とする。次期は今期普通配当と同額の50円を見込む。

 次期の業績予想は売上高6390億円(0・5%増)、営業利益620億円(16・1%減)、経常利益580億円(19・5%減)、当期純利益430億円(10・7%減)。

=4月30日発表=

【東武鉄道(連結)】4月30日

売上高635,964( 3.5)

営業利益73,883( 30.3)

経常利益72,033( 31.4)

当期純利益48,164( 65.1)

単位百万円、カッコ内増減%

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