JR九州 第64回JR九州グループ社長会
第64回JR九州グループ社長会が9日、北九州市のJR九州ステーションホテル小倉で、古宮洋二社長をはじめ役員、主管部長、グループ会社の代表ら83人が出席して開かれた。なお、同グループに対する有益な監督、助言につなげてもらおうと、今回初めて社外取締役も出席した。
初めに古宮社長が2023年度決算を説明した後、「鉄道輸送人員は18年度比94・2%で5・8%マイナス。収入は一部値上げしたことでその分上がっているが、定期や中長距離のお客さまが95%程度で落ち着くとみられ、この水準でいかに利益を出していくかが今後の鉄道の課題となる」と述べた。
さらに、24年度通期業績予想について「全般的に売上高、利益ともに増加する内容となっている。中期経営計画の最終年度としてこれはぜひ必達したい」と強調した。
本年度スタートした「明るく楽しい会社づくりプロジェクト」に関して、「人づくりはグループにとって大変重要であり、入ってよかったと思われるグループにしていくことが大切。プロジェクトでは自分たちが働きたい会社を、自分たちがつくっていくことを柱にしている」と語った。
その一環として取り組むDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)について、同社が目指す方向性やスケジュールを説明。「取り巻く環境や抱える課題は各社で異なるため、それぞれ会社の現状を分析し、方向性を定め、個社にとって最適な方法で取り組んでほしい」と要請した。
この後、23年度業績評価に対する表彰が行われ、社長表彰がJR九州リテール、JR九州ホテルズ、JR博多シティ、JR九州エージェンシー、JR九州コンサルタンツ、特別表彰がJR九州ファーストフーズ、JR九州ハウステンボスホテル、JR九州システムソリューションズに贈られた。
また、今回は社長会に先立ち、同グループが提供する商品・サービスの安全を確保し、その取り組みを継続することを目的に、「第1回JR九州グループ全社安全推進会議」が開かれた。
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