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JR東海 24年3月期第3四半期決算 3期連続の増収増益

2024.02.01

 JR東海は1月30日、2024年3月期第3四半期連結決算を発表した。東海道新幹線、在来線ともにコロナ禍からの利用回復傾向が続き、3期連続の増収に。単体の物件費や、グループ会社の売り上げ増に伴う売上原価の増加などで営業費が増えたものの、各利益は大幅な増益となった。セグメント別の営業利益は、流通業、不動産業で第3四半期として過去最高。通期の業績予想は、第3四半期の運輸収入実績の上振れを反映して、昨年10月30日発表の数値を上方修正している。

 運輸業は、単体の運輸収入が増加したことから売上高1兆511億2000万円(前年同期比26・7%増)、セグメント利益4684億7400万円(64・7%増)となった。

 単体の運輸収入は、新幹線9320億円(29・4%増)、在来線717億円(15・0%増)、合計1兆38億円(28・3%増)。内訳は、新幹線が定期8・2%増、定期外29・7%増、在来線が定期3・6%増、定期外21・7%増。コロナ禍前の18年度との比較では94・5%まで回復している。

 流通業は、JR東海リテイリング・プラスなどグループ会社の売り上げ増で、売上高1185億5200万円(17・4%増)、セグメント利益93億6100万円(71・3%増)。

 不動産業は、各地区の駅商業施設の賃料収入が増えたことなどにより売上高619億1200万円(8・3%増)、セグメント利益178億800万円(17・5%増)。

 ホテルや旅行、広告、鉄道車両製造、建設業などその他の事業は、ジェイアール東海ツアーズやジェイアール東海ホテルズの増収などで売上高1672億8200万円(2・1%増)、セグメント利益80億6600万円(230・7%増)。

 長期債務の第3四半期期末残高は、中央新幹線建設長期借入金3兆円を含め4兆8528億円となっている。

 修正後の通期業績予想は、売上高1兆6580億円(修正前比1・9%増、前期比18・4%増)、営業利益5330億円(6・2%増、42・3%増)、経常利益4640億円(7・2%増、50・9%増)、当期純利益3300億円(7・1%増、50・4%増)。

 

【JR東海(連結)】1月30日

売上高1,273,017( 24.9)

営業利益502,597( 64.0)

経常利益455,115( 78.8)

四半期純利益318,770( 76.4)

単位百万円、カッコ内増減%

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