リニア中央新幹線建設促進期成同盟会 24年度総会
リニア中央新幹線建設促進期成同盟会(会長・大村秀章愛知県知事)は7日、東京都内のホテルで2024年度総会を開催した。沿線知事ら会員と関係国会議員、国土交通省、JR東海など関係団体から計約250人が出席した。
冒頭、大村会長は「リニア中央新幹線は未来を形づくるプロジェクトだと考えており、日本を大きく成長させる原動力になることは明らかである。開業時期が遅れることが判明したのは大変残念だが、リニアの開業効果をさらに大きくする準備期間と捉え、一日も早い開業に向けた取り組みを一致団結して進めていきたい」とあいさつ。
来賓の丹羽俊介JR東海社長は「2027年の品川―名古屋間の開業を実現できない旨を示したが、引き続き早期開業を目指して全力で取り組む方針に変わりはない。開業の遅れに直結している静岡工区の一日も早い着手に向けて、地域の方々との双方向のコミュニケーションを大切にしながら、真摯(しんし)に取り組みたい」と述べた。
総会では大村会長が議長を務め、23年度の事業報告・収支決算報告、本年度の事業計画案・収支予算案を承認。東京―名古屋間の開業時期明示や静岡工区の早期着手、名古屋―大阪間の詳細ルート・駅位置の早期確定などを求める決議案を採択した。併せて、リニア中央新幹線建設を契機とした総合的な高速交通の将来像の最終取りまとめが報告された。
総会終了後、大村会長らは国土交通省と官邸を訪問。それぞれ斉藤鉄夫国土交通大臣、岸田文雄首相に対して、リニア中央新幹線の早期全線整備に向けた要望活動を行った。
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