日本鉄道車輌工業会 定時総会・理事会 新会長に西山氏
日本鉄道車輌工業会の2024年度定時総会・臨時理事会が24日、東京・池袋のホテルメトロポリタンで開かれた。役員改選では、五十嵐一弘会長(日本車輌製造相談役)が相談役となり、新会長に西山隆雄氏(総合車両製作所社長)が就任した。
定時総会では、前年度の事業報告・決算などを承認。本年度事業計画で▽環境対応・外国人材活用などを含む鉄道車両工業の振興に関する施策の樹立・推進▽需要予測など鉄道車両工業に関する調査・研究▽規格整備など鉄道車両に関する技術の研究・開発▽国際規格案・認証制度対応など鉄道車両に関する国際交流の推進▽講演会・講習会や機関誌発行など鉄道車両に関する知識の普及――などを進めることが報告された。
続いて開かれた会員交流会には約220人が出席。西山会長は「3月の北陸新幹線敦賀開業など鉄道業界に明るい話題が続いている。当工業会も社会・経済・環境の向上に貢献しつつ、国内需要の一層の喚起を図るとともに、海外についても関係規格の整備や国際化への積極的関与を通じ、日本の車両技術を海外に広く展開するため、情報収集など必要な物事に注力し、業界のお役に立てる活動を展開していく。外国人材活用についても円滑に対応できるよう、必要な取り組みを進めたい」とあいさつ。
来賓の岸谷克己国土交通省大臣官房技術審議官は、同省の取り組みとして鉄道自動運転の技術基準整備や地方鉄道の無線列車制御システム検証、鉄道業界での外国人材活用、燃料電池車両の技術基準整備の検討会開催、国際対応といった取り組みに触れ、同工業会に対し「さまざまな課題にご支援、ご協力をいただきつつ、一歩ずつ進めていきたい」と述べた。
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