いすみ鉄道 通学定期券を半額に・・24年4月から
千葉県の第三セクター鉄道・いすみ鉄道は2024年4月1日から、通学定期券の価格を約半額にすることにした。
同社によると、沿線人口減少、少子化の進展で、通学定期利用者数は、1988年度に79万人だったが、2022年度には12万8000人(1988年度比約16%)まで減少している。
通学定期の値下げは「より多くの学生に、いすみ鉄道を通学で利用していただき、通学時間を利用した友との語らい、列車内での学習、沿線の自然の大切さの学びなど、社会人として巣立つまでの大切な思い出の一つにいすみ鉄道を加えてほしい、子どもたちの未来を応援する鉄道でありたい」(同社)との思いから決断した。
1カ月、3カ月、6カ月定期を平均46・6%引き下げる。大原―上総中野間の大人(1カ月)は1万5590円が7560円、大原―大多喜間は1万1810円から6750円、国吉―大多喜間が7550円から3960円。子どもは半額。
なお、改定後の通学定期運賃はJR線と同水準となる。
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いすみ鉄道が公開している23年3月期決算では、鉄道事業における営業損失が1億9970万円で前期の1億9861万円と大きく変わらない。自治体からの補助金(約2億円)を特別利益に計上している関係で、最終損益は黒字を維持しているが、本業は厳しい経営状況が続いている。
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