JR東海 24年3月期第2四半期決算 3期連続増収、各利益は増益
JR東海は10月30日、2024年3月期第2四半期連結決算を発表した。コロナ禍からの回復に伴い、東海道新幹線、在来線ともに利用が増加し、売上高、各利益は大幅に増加。単体、連結とも3期連続の増収、各利益は増益となった。通期の業績予想は、上期の運輸収入が4月想定時を上回ったことなどから上方修正している。
運輸業は、単体の運輸収入が増加したことから売上高6716億9600万円(前年同期比30・5%増)、セグメント利益2898億1800万円(80・5%増)となった。
運輸収入は、新幹線5935億円(34・1%増)、在来線471億円(16・3%増)、合計6407億円(32・6%増)。内訳は、新幹線が定期8・2%増、定期外34・5%増、在来線が定期3・6%増、定期外24・0%増。
流通業は、輸送量の回復に伴う店舗売り上げ増などで売上高772億2500万円(21・3%増)、セグメント利益58億9000万円(122・9%増)。
不動産業は、賃料収入の増加が寄与し、売上高411億2200万円(10・1%増)、セグメント利益120億1600万円(21・8%増)。
その他の事業は、旅行需要の回復に伴い、ジェイアール東海ホテルズの宿泊収入やジェイアール東海ツアーズの旅行商品収入増で売上高1102億7500万円(7・0%増)、セグメント利益47億4700万円(前期は4億6900万円の赤字)となった。
営業費は、単体の物件費やグループ各社の売上原価が増えたことから5054億円(9・4%増)。営業外損失は334億円(21億円改善)だった。
長期債務の第2四半期期末残高は、中央新幹線建設長期借入金3兆円を含め、4兆8338億円(1159億円減)となっている。
中間配当は、4月に公表した予想通り1株当たり70円。期末配当は、10月1日を効力発生日として普通株式1株を5株に分割したため、14円を予定している。
修正後の通期連結業績予想は、売上高1兆6270億円(修正前比3・9%増、前期比16・2%増)、営業利益5020億円(16・7%増、34・0%増)、経常利益4330億円(21・3%増、40・8%増)、当期純利益3080億円(23・2%増、40・4%増)。
【JR東海(連結)】10月30日
売上高817,545( 28.9)
営業利益312,092( 81.5)
経常利益278,623(104.4)
四半期純利益195,079(101.2)
単位百万円、カッコ内増減%
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