24年3月期決算 近鉄グループホールディングス
需要回復で営業、経常増益【近鉄グループホールディングス】
2022年7月に連結子会社化した近鉄エクスプレスの業績が通期で寄与したほか、コロナ禍の収束で需要が回復し増収に。営業利益、経常利益は増益となったが、前期に近鉄エクスプレス連結子会社化の段階取得に係る差益475億円を特別利益に計上した反動で、当期純利益は減益となった。次期は、引き続き増収を見込むものの、持分法投資利益の減や支払利息の増などで経常利益は減益となる見通し。
運輸業は、コロナ禍の影響縮小、昨年4月に実施した運賃改定の効果などにより、売上高2118億9700万円(前期比14・7%増)、セグメント利益322億9500万円(157・4%増)。近畿日本鉄道の鉄道輸送人員は定期4・2%増、定期外3・9%増、合計4・1%増。旅客運 輸収入は定期16・4%増、定期 外21・7%増、合計19・9%増。
不動産業は、マンションの分譲戸数が減少し、前期に一部賃貸物件を証券化した反動減などの影響で、売上高1575億1800万円(3・9%減)、セグメント利益151億1400万円(5・7%減)。
国際物流業は、近鉄エクスプレスの業績が期首から寄与して増収となったが、輸送需要の低迷による販売単価の低下が響き、売上高7338億2300万円(3・2%増)、セグメント利益175億9200万円(24・6%減)。流通業は、百貨店の改装効果、外商売り上げの増加などで売上高2120億7000万円(4・6%増)、セグメント利益57億7600万円(113・6%増)。
ホテル・レジャー業は、インバウンド需要の急速な回復、客室稼働率や客室単価の上昇などで売上高3187億1000万円(6・1%増)、セグメント利益134億7700万円(39・3%増)。その他業は売上高385億5800万円(8・5%増)、セグメント利益35億6700万円(3・1%増)。
次期の業績予想は、売上高1兆7800億円(9・2%増)、営業利益880億円(0・7%増)、経常利益790億円(6・7%減)、当期純利益440億円(8・5%減)。
=15日発表=
【近鉄グループホールディングス(連結)】15日
売 上 高1,629,529( 4.4)
営業利益87,430( 30.2)
経常利益84,638( 13.4)
当期純利益48,073(△45.9)
単位百万円、カッコ内増減%
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