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JRグループ旅客6社など 「北陸DC」加賀温泉駅前でオープニング式典 「はなあかり」デビュー

2024.10.08
㊤鏡開きで北陸DCの開幕を祝う石原支社長(左から6人目)、徳田副知事(同5人目)ら=加賀温泉駅前=㊦「はなあかり」の出発合図を行う上島駅長=敦賀駅=

 JRグループ旅客6社と北陸3県(富山県、石川県、福井県)、北陸経済連合会による「北陸デスティネーションキャンペーン」(北陸DC)が1日に開幕し、北陸新幹線加賀温泉駅前広場の特設ステージで5日にオープニング式典が開催された。DCに合わせて、JR西日本の新観光列車「はなあかり」(敦賀―城崎温泉間、小浜線・舞鶴線・京都丹後鉄道・山陰線経由)も5日にデビュー。今年3月に北陸新幹線金沢―敦賀間が延伸開業した北陸エリアを観光の力で盛り上げる。

 北陸DCは、「Japanese Beauty Hokuriku~日本の美は、北陸にあり。~」をキャッチフレーズに、「美観」「美食」「美技」「美湯」「美心」の五つの美のテーマの下、変わらぬ伝統的な北陸の美や新たな楽しみ方を提案する。12月31日までの期間中、3県が誇る食や温泉、文化などの魅力を全国に発信し、誘客を図る。

 オープニング式典には、石原利信JR西日本執行役員・金沢支社長、佐藤一絵富山県副知事、徳田博石川県副知事、中村保博福井県副知事、東田隆一北陸経済連合会専務理事、3県の観光関係者らが出席。

 石川県輪島市に伝わる御陣乗太鼓の演舞披露に続き、北陸DC実行委員会を代表して徳田副知事が「元日の能登半島地震により、甚大な被害が発生した。能登はまだ全ての観光地が行ける状況ではないが、訪れていただける観光地も相当ある。そうした所にもぜひ足を運んでいただき、能登の復興を応援していただきたい」とあいさつ。

 石原支社長は「JRグループが総力を挙げて、全国津々浦々に北陸の魅力を発信する。能登半島地震の被災地復興の後押しとなるべく、多くの方に北陸の地に足を運んでいただくよう努力する。また、北陸にお住まいの方も、改めて北陸の魅力を再発見していただければうれしく思う」と述べた。続いて、北陸の地酒の鏡開きが行われ、北陸DCの幕開けを祝った。

 会場内では、越中五箇山民謡や放生祭三匹獅子舞など伝統芸能も披露され、盛況を博した。

 

 ■「はなあかり」デビュー

 敦賀駅ホームで出発式

 JR西日本

 敦賀駅ホーム(1番線)では「はなあかり」(キハ189系3両編成)の出発式が行われ、JR西日本の岡田学理事・マーケティング本部鉄道マーケティング部長、上島豊敏駅長、杉本和範福井県小浜市長らが出席した。

 岡田部長は「『はなあかり』の運行を通じて、お客さまが地域と触れ合い、沿線の魅力を存分に感じていただき、一度といわず何度もこのエリアを訪れていただけることを期待している」とあいさつ。杉本市長は「この地域の、そして小浜線の次の100年の発展のためにも、JR西日本と一緒にこれからも力を合わせてこの地域を盛り上げていきたい」と述べた。

 続いてテープカットを実施し、上島駅長の出発合図で「はなあかり」が城崎温泉に向けて発車した。小浜線美浜、小浜など途中の各停車駅では、地元関係者らが横断幕や手旗などで乗客の出迎え、見送りなどを行った。

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