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年頭訓示 JR西日本 長谷川一明社長

2024.01.05
年頭訓示を行う長谷川社長

 挑戦していく考動・実践を【JR西日本】

 長谷川一明社長は4日9時30分から、本社会議室で役員、幹部ら約80人を前に年頭訓示を行った。オンライン配信も実施した。

 冒頭、出席者全員で福知山線列車事故と「令和6年能登半島地震」で亡くなった方々へ黙とうをささげ、安全憲章を唱和した。続いて長谷川社長は、同地震発生後、利用者の救済や復旧工事に当たった社員に感謝の気持ちを表すとともに、「被災線区の早期復旧に全力を尽くし、地域の復旧、復興の動きを加速できるよう努めていきたい」と述べた。

 昨年は、未来への羅針盤と位置付ける「私たちの志」や、新しい「中期経営計画」「鉄道安全考動計画」を策定して取り組みを推進したほか、大阪駅「うめきたエリア」開業、奈良線複線化、WESTERポイント、モバイルICOCAサービス開始などの大規模プロジェクトを成し遂げ、需要獲得策や事業構造改革の施策が実を結んで、業績も計画を上回って達成したことに言及。「約3年に及ぶコロナ禍の期間、私たちは必死の思いで崖を登ってきた。率直にようやくここまで立ち直ることができたことを感慨深く、うれしく思う。皆さんの尽力の賜物だ」と総括した。

 今年については「『ポストコロナへの挑戦を加速する年』にしていく。『私たちの志』『長期ビジョン』実現につながる道筋や戦略の具体性を高め、成果にこだわる一年にしたい」と指針を述べた。

 その上で「このような変化の激しい環境下では、変化に挑戦する人財、自ら変化を創り出せる人財が何より重要となる。『価値創造の源泉は人財』との認識に基づき、『自ら変化を創り出す組織集団』へ進化していこう。『成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないこと』という言葉があるが、改めて『挑戦していく考動・実践』を大切にすることを共有したい」と呼び掛けた。

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