JR西日本 高所重作業の鉄道設備メンテナンスにおける人型ロボット 本社でデモンストレーション
JR西日本は8日、高所重作業の鉄道設備メンテナンスにおける人型ロボットを活用した多機能鉄道重機について、大阪市内の同社本社敷地内で報道関係者向けにデモンストレーションを実施した。同社グループの西日本電気システムが7月20日から近畿エリアで使用を開始。導入は1台。架線支持物の塗装や樹木の伐採などに使用している。
同重機は、鉄道工事用車両と操縦室、ブーム、人型ロボットの各部分で構成。ロボット部分は高さ約1㍍、幅約1・5㍍。車両などを含めた重量は約13・5㌧で、ブームを伸ばした場合、最大で高さ約12㍍の場所での作業が可能。ブームの先端に設置した人型ロボットを、車両の操縦室から操作して高所作業を行う。高所重作業の生産性、安全性の向上が図られている。
デモンストレーションでは、建物の壁面に沿って塗装と樹木伐採を模した作業を行い、滑らかな動作を披露した。ツールを交換することで、多様な作業を可能にする拡張性を備えている。把持は最大40㌔まで対応する。
一方、操縦室には空調が備えられ、乗り込んだ操縦者はヘッドマウントディスプレーを装着。ロボットの〝目線〟が捉えた映像をヘッドマウントディスプレーで見ながら、操縦者が見たい方向に頭を動かすことで視野が切り替わる。
操縦かんを動かすとロボットに動作が伝わるほか、ロボットが物をつかむと操縦者が触感を感じられるというインタラクティブな操作感を実現した。
操縦者はアウトリガ―を操作する必要があることから、クレーンの有資格者であることや、社内ルールの下で一定の教育訓練を行った者とする。
JR西日本の開発担当者は「一般的な重機の場合は一つ一つの軸ごとにレバーがあり、それを操作して位置を合わせていく。一方でこのロボットは一本の操縦かんで操作でき、直感的な操作が可能であり、外からの反力を感じながら操作できるのが大きな特徴」と話していた。
同社は、▽作業時の人手を約3割減らすなど生産性の向上▽高所作業機械化による労働災害(墜落・感電)の防止▽年齢・性別に関係なく高所重作業が可能となる多様な人財の就業環境創出――などの効果を見込む。
検索キーワード:JR西日本
1,519件見つかりました。
221〜240件を表示
-
2024.08.28 その他業種分類 記録・調査・統計
ウイークリー・メモ 24年8月19~25日
◇8月19日(月)=JRグループ旅客6社がお盆期間(9~18日の10日間、主要46区間の特急・急行輸送量)の輸送概況を発表▼JR九州と鹿児島県などが利用者の減
-
2024.08.28 JR西日本 コラム・企画類
ティータイム JR西日本近畿統括本部阪奈支社地域共生室 古岩沙紀社員
音楽で駅利用者を笑顔に 毎月末金曜日の夜、JR大阪駅(うめきたエリア)で実施中の駅ナカコンサート「UmekitA! Live」。
-
-
2024.08.28 JR西日本 営業・事業・車両
JR西日本 「鳥取うみなみサイクルトレイン」を運行
JR西日本は10月13日から12月8日までの土曜日・休日(一部除く)に、山陰線鳥取―米子間で「鳥取うみなみサイクルトレイン」を運行する。
-
2024.08.28 JR西日本グループ 予定・計画・施策
JR西日本不動産開発 「新大阪NKビル」を単独所有
JR西日本不動産開発は27日、大阪市淀川区の「新大阪NKビル」(旧大広新大阪ビル)の区分所有持分を追加取得し、1日付で単独所有となったことを明らかにした。
-
2024.08.27 JR西日本グループ 営業・事業・車両
ジェイアール西日本商事 「広島電鉄・JR西日本ラッピングコラボトレイン」グッズ発売
ジェイアール西日本商事は9月20日から、JR西日本と広島電鉄の「ラッピングコラボトレイン」デビューを記念して、鉄道デザイングッズ8アイテムを発売する。
-
2024.08.27 JR西日本 予定・計画・施策
JR西日本 「名探偵コナン」のミステリーツアー
JR西日本は、石川県・金沢市・加賀市・小松市・石川県観光連盟と共同で、10月1日から人気アニメ「名探偵コナン」をテーマにした「金沢・加賀・小松ミステリーツアー
-
2024.08.26 JR西日本 予定・計画・施策
秋の臨時列車運転計画 JR西日本
【JR西日本】 定期列車を合わせた1日当たりの運転本数は、山陽新幹線273本(このうち定期250本)、北陸新幹線116本(105本)、在来線特急411本(39
-
-
2024.08.26 JR共通(グループ) 予定・計画・施策
JRグループ旅客6社 「北陸DC」概要発表 観光で能登の復興を
JRグループ旅客6社と福井、石川、富山の北陸3県、北陸経済連合会は22日、金沢市内のホテルで記者会見を開き、10~12月に開催する大型観光キャンペーン「北陸デ