JR西日本 鉄道DX部にシステムの企画、開発、工事、運用業務までを一気通貫
3グループが新たに発足
JR西日本は1日付で、今年6月に始動した鉄道DX部に、「重要インフラ」「鉄道DX開発室」「鉄道DX技術センター」の三つの担当グループを発足した。同社グループのシステム構築の全体最適化をさらに加速させるとともに、システムの企画、開発、工事、運用業務までを〝一気通貫〟で行う体制を構築。専門人財の育成やノウハウなどの集約化を図ることで、グループ内の業務変革を加速していくことが期待される。
同社は2020年に策定した「JR西日本グループデジタル戦略」の下、「顧客体験」「鉄道システム」「従業員体験」の3分野の再構築を軸に、同社グループが持つ豊富で多彩なデータの利活用を進めるために必要な基盤や環境整備に取り組んでいる。
鉄道業務の多くはシステム化が進んできた一方で、各主管部が各自でシステムを構築・管理してきたため、社内横断的な連携が困難な点や、システム機能重複などの非効率性が課題とされてきた。
鉄道DX部にシステムの企画、開発機能などを一元集約することで、スピード感を持ってデジタル技術を活用した業務変革を目指す。また、システム再構築にかかる経費の抑制を図る。
重要インフラグループは、同社のシステムに関する管理方針、基準機能を担う。鉄道DX開発室はシステムの大規模改修工事を担当する。
鉄道DX技術センターには、各統括本部や支社内のシステムの保守メンテナンスを集約する。より現地に近い箇所でシステムを監視する観点から、金沢、岡山、広島、米子では、設備管理などを担う要員も引き続き配置する。今回の取り組みにより、1993年の同社10支社体制発足以来初めて、本社組織として設備管理を担っていく体制となった。
システム設備移管の取り組み第1弾として、今月から運行管理などを担う電気部門の信号通信システムを同部に移行。これ以外のシステムなどは来年6月ごろに移管する計画。
同部の人員は、従来の駅業務や運輸、車両、施設、電気、建設工事など各系統の現場経験者ら14人から、約80人規模へと増員。今後は、システム業務移管とともに増員が図られる見通し。
鉄道DX技術センターの前田誠所長は「私たちが携わるシステムは列車の運行、ひいてはお客さまのための設備であり、故障や不具合が生じないようにしっかりと維持していきたい」と述べた。
検索キーワード:JR西日本
1,519件見つかりました。
181〜200件を表示
-
2024.09.09 民鉄・公営・三セク 予定・計画・施策
えちぜん鉄道・福井鉄道 交通系ICカード「ICOCA」10月11日導入
えちぜん鉄道と福井鉄道は10月11日、JR西日本の交通系ICカード・ICOCAのサービスを開始する。交通系ICカードの全国相互利用サービスにも対応する。
-
2024.09.09 JR西日本 予定・計画・施策
JR西日本 福井県と連携協定を締結へ
JR西日本、日本旅行、ジェイアールサービスネット金沢、金沢ターミナル開発の4社は福井県との間で、訪日旅行者誘客促進を目的とした連携協定を締結する。
-
2024.09.06 JR西日本 予定・計画・施策
JR西日本 吹田総合車両所「すいそうフェスティバル」
JR西日本近畿統括本部吹田総合車両所(大阪府吹田市)は10月27日、一般公開イベント「すいそうフェスティバル2024」を開催する。
-
2024.09.06 JR西日本 予定・計画・施策
JR西日本・川崎重工 「うめきたエリア」活性化で共創プロジェクト
JR西日本と川崎重工業は、「うめきたエリア」の活性化を目指す共創プロジェクトに着手する。
-
2024.09.05 その他業種分類 コラム・企画類
交通ニュース・アイ 日中技術シンポ、高校生交流会…… 今夏の交通・鉄道界の動き追う
記録破りの猛暑に乱高下する株価、そして南海トラフ地震臨時情報と不安定要因が日本列島を駆けめぐった2024年夏。
-
2024.09.05 JR西日本 営業・事業・車両
JR西日本 後藤総合車両所を一般公開 「tabiwa by WESTER」限定旅行プラン 5日11時から発売
JR西日本は10月6日、後藤総合車両所(鳥取県米子市)の一般公開を行う。
-
2024.09.05 JR西日本グループ 予定・計画・施策
嵯峨野観光鉄道 京まふ×青のミブロラッピング列車運行
JR西日本グループの嵯峨野観光鉄道はきょう5日から、特別ラッピング列車「京まふ×青のミブロ列車」を運行する。
-
-
-
2024.09.04 その他業種分類 記録・調査・統計
ウイークリー・メモ 24年8月26日~9月1日
◇8月26日(月) ◇27日(火)=国土交通省が2025年度予 算の概算要求を公表▼国土 交通省が25年度の税制改正 要望事項を公表▼JR四国が高松市内に簡易