JR西日本など 「バーチャル大阪駅3・0」開業へ 24年3月上旬から
ユーザーや企業とコラボ
第3弾 初の通年開催
JR西日本とJR西日本コミュニケーションズ、JR西日本イノベーションズ、REALITY XR cloud(東京都港区)は20日、来年3月上旬にスマートフォンのアプリ「REALITY」で「バーチャル大阪駅3・0」を開業すると発表した。リアルの大阪駅をバーチャル上に再現する「バーチャル大阪駅」の第3弾で、通年開催は初。これまでの取り組みで証明された集客力を背景に、初めて企業・団体の出展を広く募り、リアルの駅を超えたビジネスの場として新たな価値創出に挑戦する。公開期間は2025年3月下旬まで。
JR西日本グループでは、初のXR(クロスリアリティー)施策として昨年8月13~28日に「バーチャル大阪駅」、今年3月8日~4月23日に大阪駅(うめきたエリア)の開業に合わせて「バーチャル大阪駅 うめきたワールド」をオープンした。
第2弾の「うめきたワールド」では、うめきたエリアにある顔認証改札機や世界初のフルスクリーンホームドアをバーチャルならではの表現で再現したほか、ユーザーの自律的な発信活動を可能とするさまざまな仕掛けを構築。来場者数は約600万人に上った。
今回の第3弾では、2度の試みをさらに深化。バーチャル大阪駅は、アプリ「REALITY」で展開されている他のバーチャルワールドの入り口となり、リアルの駅と同様にさまざまな目的地へつながる「旅立ち」の場として機能する。
具体的には、改札上の発車標で行き先を確認し、ホームを経由して他のバーチャルワールドに移動できるようにする。ユーザーの自己表現・発信の場としては、ステージや展示エリアを設けて、リアルの駅では難しい個人が主催するイベント、情報発信を可能にする。
また、多くのユーザーから支持されるなど優れたコンテンツには、リアル大阪駅と連携したイベントを用意し、リアルと掛け合わせた表現機会の提供も計画している。
企業・団体に対しては、メタバース内の広告、ブース出展、リアルでは困難な駅をジャックした宣伝、大阪ステーションシティの実際の店舗との連携販売などを通じて、これまでにないプロモーションフィールドを提供する予定。
4社では「リアルの大阪駅を超えた多様なお客さまとの出会いの場としてぜひご活用ください」とPRしている。
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