JR西日本 40年までに山陽新幹線全駅の全のりばへの可動式ホーム柵整備へ
JR西日本の長谷川一明社長は21日の定例会見で、2040年までに山陽新幹線の全駅・全のりばに可動式ホーム柵整備を目指すと発表した。全ての「のぞみ」が停車する駅を優先して整備に着手。そのほか乗降人数の多い駅や、のぞみが停車する駅から準備が整い次第、随時整備に着手する。
同社は「中期経営計画2025」において、鉄道の安全性向上の一環として、ホームからの転落による列車と乗客の接触事故防止に向けて、ホーム柵やホーム安全スクリーンの整備を推進している。
また、昨年4月から「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用し、同制度の対象駅のうち、乗降10万人以上の駅にホーム柵(27年度到達目標・整備率6割)、乗降10万人未満の駅にはホーム柵またはホーム安全スクリーン(同5割)を整備することを目標に掲げている。
山陽新幹線ではこれまでに、18年8月から新神戸駅2番のりばで新タイプの可動式ホーム柵の使用を開始し、その後同駅の1のりばと岡山、広島駅の新幹線の各2のりばに導入。本年度は、岡山、広島駅の残る2のりばと、姫路駅の新幹線3のりば、博多駅の2のりばの設計に着手する。
施工能力などの整備体制を整えたことにより、山陽新幹線の全18駅全49のりばで40年までに整備を完了することを目指す方針とした。
長谷川社長は「引き続きハード、ソフト両面からホームの安全の取り組みを進め、鉄道の安全性向上に努めていく」と述べた。
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