JR西日本など 三ノ宮ビル起工式「(仮称)JR三ノ宮新駅ビル」の起工式
29年度開業へ
JR西日本とJR西日本不動産開発、都市再生機構西日本支社が開発を進める「(仮称)JR三ノ宮新駅ビル」の起工式が6日、現地で開催された。新駅ビルは「神戸の魅力発信基地~BasE KOBE~」をコンセプトに、商業施設、ホテル、オフィス機能を導入し、神戸の玄関口にふさわしい空間創出を目指す。4月以降に建設工事に着手し、開業は2029年度を予定している。
建物は地上30階・地下2階建て(塔屋2階)、高さ約155㍍。敷地面積約8600平方㍍、延べ床面積約9万1500平方㍍。22年3月発表の開発基本方針によると、地下1階―地上10階に商業施設、18~30階にホテル、12~17階はオフィス機能を導入する予定。
商業施設は店舗面積約1万9000平方㍍で、神戸の産業や多様な食文化を背景とした付加価値の高い〝モノ提案〟や、地域生活者の生活を豊かにする〝コト・トキ提案〟の具現化を図る。
ホテルは客室数約250室。上質で洗練された客室・ロビー空間をしつらえるとともに、食・アート・音楽イベントとの連動などにより、神戸ならではの多様な文化を体験できるホテルを目指す。
オフィスは賃貸面積約6000平方㍍で、コワーキングなどの人々が交錯・交流し、新たな価値を創造するオフィス空間、フレキシブルな働き方を提案するワークプレイスの提供や、神戸市が掲げる医療産業都市との連携などを検討する。
駅前広場直上にデッキ(面積約2500平方㍍)を整備し、居心地の良い待合空間を形成。ビル内には、三宮周辺地区の鉄道駅間の移動のしやすさなどに寄与する動線の確保も図る。
起工式には、長谷川一明JR西日本社長、杉岡篤JR西日本不動産開発会長、中島正弘都市再生機構理事長、来賓の久元喜造神戸市長ら関係者約100人が出席。
冒頭あいさつに立った長谷川社長は「新駅ビルのプロジェクトが進んでいくことで、神戸の魅力を発信する機能の導入などが実現できれば、街づくりに寄与できると思っている。三宮の拠点性が一段と高まる、神戸のランドマークにふさわしい駅ビルづくりを進めていきたい」と述べた。この後、くわ入れを行い、工事の安全を祈願した。
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