特集 JR西日本グループ 新駅ビル「イノゲート大阪」大阪駅周辺にさらなるにぎわい
自由で前向きなマインドの入り口に
JR西日本と同社グループの大阪ターミナルビル、JR西日本大阪開発は7月31日、大阪駅西地区の新駅ビル「イノゲート大阪」を開業した。併せて、同地区では同社グループも参画する同駅西地区の複合ビル「JPタワー大阪」内の商業施設「KITTE大阪」と、新ホテル「THE OSAKA STATION HOTEL,Autograph Collection」も同日開業。JR大阪駅の新たな玄関口として、同駅周辺のさらなるにぎわい創出に寄与することが期待される。(福原 潤記者)
新たな玄関口として期待
アート計画を展開
イノゲート大阪は、地上23階・地下1階建て、建築面積3716平方㍍、延べ床面積約6万440平方㍍。同日オープンしたのは、飲食ゾーン「バルチカ03」(2~5階)、オフィスロビー「TSUTAYA BOOKSTORE」(6階、ラウンジ・カフェ・物販)、フレキシブルオフィス「コンパスオフィス」(9、10階)。11~22 階のオフィスフロアなどは今秋以降に開業し、全体開業を迎える。
同ビルの名称は「Innovate(革新する)」と「gate(ゲート)」を組み合わせたもの。「新しいものに挑んでいく、新しいビジネスを生み出していく、自由で前向きなマインドを歓迎する入り口になりたい」との思いが込められている。
同地区を起点とするアートプロジェクト「WARP(WEST ART PROJECT)」として、同ビル1階には人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの作者、荒木飛呂彦氏のパブリックアート作品を設置。WARPには荒木氏をはじめ、アーティストのRena&Motoki、大倉龍司、Shunta Sakamoto、So So So、三重野龍の各氏が参加しており、計6点のアートや映像作品を同ビル2階や同駅西口改札前で展開している。
飲食50店 「食い倒れの街」のスポットに
飲食ゾーン「バルチカ03」はJR西日本SC開発が運営する大阪駅の商業施設「LUCUA osaka」地下2階のバルゾーン「バルチカ」の派生ブランド。大阪の老舗や路地裏の名店、海外の有名レストランに至るまでバラエティーに富んだ全50店舗をラインアップ。「食い倒れの街・大阪」において、新たなホットスポットとなる。
「03」は、親しみを持って呼称される「おっさん」の意味も併せ持つ。「おっさん」をはじめとする梅田で働く全オフィスワーカーに向けて、明日への活力を生み出し、大阪のまちをも元気にできる施設を目指す。
2階には、クイックに利用できる店舗として、東京・新宿の「おにぎりまんま」が関西初出店し、発酵食品を具に使用したおにぎりを提供する「発酵まんま」と、東京・恵比寿のスペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」の2店舗が出店。3階では、幅広いニーズやシーンに対応できるよう、朝から夜まで多様なメニューを提供す るオールデイダイニング「BLUE YARD(ブルーヤード)」や、厳選した国産合鴨を水のみで丸2日間、弱火でじっくり炊いたスープが特徴のラーメン店「らぁ麺 鴨と葱」など5店舗が並ぶ。BLUE YARDでは、不定期で開催予定のライブやDJイベントと共に、ロースターで焼き上げるローストチキンを中心としたモダンアメリカン料理や焼き菓子などを楽しめる。
4階は大阪で人気の老舗や路地裏の名店20店舗が集う。大阪・天王寺の本格和食居酒屋「こんび」が、人気のだし巻き玉子に特化した梅田初出店の「和心 だし巻き家こんび」や、魚屋仕入れで旬の海鮮がスタンド価格で食べられ、手ごろな昼メニューも提供する「スタンドふじ」など、何度利用しても飽きないバリエーション豊かにかつ、毎日でも利用できるリーズナブルな価格帯の店舗もラインアップ。梅田で働くオフィスワーカーのランチニーズに対応している。
バルチカ03の最上階の5階は、梅田で働く30代後半から50代の男性をメインターゲットに、「味わい深い名店」が集積。古き良き昭和の時代をほうふつさせる横丁を模した店舗や、かっぽう、焼き肉店など全23店舗から成る。京橋駅前の老舗立ち飲み店「立呑み 串かつ まつい」や、大阪・大正の人気居酒屋「乃ノ家」など、ノスタルジックな雰囲気を楽しめる。
23階建て 上層階はオフィス/秋以降に全体開業
一方、オフィスフロアへの玄関口として、来館者を迎える6階オフィスロビーでまず目にするのが、透過型のディスプレーを搭載した横幅約7㍍の総合案内サイネージ「うめきたスコープ」。JR大阪駅北側の「うめきた2期地区」の未来をのぞくスコープとして、館内案内や季節、時間に合わせた映像を投影する。足元は床面プロジェクションにより、同スコープのロゴやディスプレーと連動した演出映像を映し出し、空間価値の向上を図っている。
同じく6階には、シェアラウンジ、カフェ、書籍・文具・雑貨から成る「TSUTAYA BOOKSTORE」を併設。シェアラウンジからは、来春ごろの全面開業に向けて工事が進む「大阪駅(うめきたエリア)」地上部の商業施設「うめきたグリーンプレイス」や隣接するうめきた公園などを望むことができ、ひらめきや創造性が刺激される空間が広がる。
9、10階はフレキシブルオフィス「コンパスオフィス」が入居。個室レンタルオフィスや貸会議室を備えたワーキングスペースで、各会議室には「サンダーバード」や「こうのとり」など、JR西日本の在来線特急にちなんだ名称が付けられている。
■舟本 恵
JR西日本SC開発カンパニー統括本部部長
生活しやすく、訪れたいまちに
梅田地区は、非日常の価値を提供することで、土曜、日曜日を中心に遊びに来られる来街者が非常に多くいらっしゃいます。
しかしながら、特に梅田地区で日常を過ごしている男性会社員の方にとっては、1000円以下でランチを楽しめる店が、この西梅田エリアに少ないという、ペインポイント(困りごと)が存在していました。主に男性会社員をメインターゲットに、日常使いできるような、お昼あるいは夜の飲みの場をご提供したいと考え、バルチカ03をオープンしました。
個人経営の店やチェーン店を問わず、男性会社員の好みや認知度、ニッチな専門性といった観点を満たした店舗さまにご出店いただきました。
一方で各フロアによってコンセプトを変えています。3階は、梅田で働く女性や来街者の方に広く使っていただくために、女性が入店しやすいお店も誘致しました。
梅田地区は、日々働かれている方、来街される方、居住されている方とさまざまな方々がいらっしゃいます。皆さまがより生活しやすいまち、あるいはさらに訪れたくなるまちになっていく、その一端を担わせていただければと考えています。
検索キーワード:JR西日本
1,519件見つかりました。
1281〜1300件を表示
-
2023.12.22 JR西日本 予定・計画・施策
JR西日本 「大阪環状線 NFT駅スタンプラリー」第2弾始まる
JR西日本は22日から、「大阪環状線 NFT駅スタンプラリー」の第2弾をスタート、新たに6駅のNFT駅スタンプを追加した。
-
-
2023.12.22 JR西日本 予定・計画・施策
JR西日本 白浜エリアでオンデマンドバスの実証実験
JR西日本と南紀白浜エアポートは2024年1月10日から2月29日までオンデマンドバス(呼称・チョイソコ白浜)の実証運行を行う。
-
2023.12.21 JR西日本 予定・計画・施策
JR西日本 広島駅南口 新駅ビルの上棟式 25年春開業へ
地域価値の向上に貢献 JR西日本は19日、2025年春の開業に向けて広島駅南口で開発を進めている新駅ビルの上棟式を現地で行った。
-
-
2023.12.20 JR西日本 営業・事業・車両
JR西日本 新型273系「やくも」24年4月6日運転開始
JR西日本は15日、来年4月6日から伯備線の特急「やくも」(岡山―出雲市間)に273系新型車両(1編成4両)を順次投入すると発表した。
-
2023.12.20 その他業種分類 記録・調査・統計
ウイークリー・メモ 23年12月11~17日
◇12月11日(月)=鉄道建設・運輸施設整備支援機構が2024年3月16日に開業する北陸新幹線金沢―敦賀間の車両走行試験全工程が8日に完了し、開業後の営業主体
-
2023.12.20 JR共通(グループ) 営業・事業・車両
JR東日本・JR西日本 北陸新幹線で「かにを食べに北陸へ。」号運転
JR東日本とJR西日本は2024年2月3日、首都圏発の団体専用臨時列車 「かにを食べに北陸へ。」号を北陸新幹線上野発7時34分、金沢着10時31分で運転。
-
2023.12.20 JR西日本 営業・事業・車両
JR西日本・日本旅行 「希少車両撮影・見学ツアー」第2弾
JR西日本と日本旅行は2024年1月28日、2月18日、3月3日の3日間、網干総合車両所宮原支所で2回目となる「希少車両撮影・見学ツアー」を開催する。
-
2023.12.19 JR西日本 予定・計画・施策
JR西日本 ダイヤ改正 北陸新幹線東京―福井間 最速列車で36分短縮
【JR西日本】 北陸新幹線は金沢―敦賀間が開業、東京―福井・敦賀間では「かがやき」「はくたか」を計14往復運転。
-
2023.12.19 JR西日本 予定・計画・施策
JR西日本 山陰線ICOCAエリア拡大 25年春
JR西日本は15日、2025年春(予定)に山陰線のICOCAエリアを鳥取―伯耆大山間に拡大すると発表した。