交通新聞社 電子版

墨滴 11月14日付

2023.11.14

 JR山陽線西条駅と広島大学東広島キャンパス(広島県東広島市)を結ぶ県道・市道「ブールバール」で7日から、自動運転と隊列走行技術を用いたBRT(バス高速輸送システム)の実証実験が始まった▼同BRTは、JR西日本とソフトバンクが滋賀県野洲市の専用テストコースで実証実験を行っていたもので、今回、舞台を街中に移した。隊列走行は2台以上のバスが通信を用いて、一定の間隔を維持しながら走る技術▼使用車両は連節バス、大型バスの2台。ともにテストドライバーが乗車。社会実装に向けた課題の検証、洗い出しなどを目的に、1周約12㌔の行路の一部で、自動運転および隊列走行を実施している▼一方、東広島市では、まちづくりのさらなる推進に向けてBRTの導入を検討しており、JR西日本と連携協定を結んだ上で、この実現に向けて実証実験に取り組んでいる▼「BRTを組み込むことで、都市空間のさらなる利活用につなげたい。また、外から来た人が西条駅に降り立った時に、当市に新しい技術を活用したちょっとわくわくするような交通システムが入っていることを見えるようにしていきたいという思いもあります」と同市担当者。取り組みはまだ緒に就いたばかりだが、課題をクリアし、安全、快適で市民が誇りに感じられる交通システムとして街に実装されることを期待したい。

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