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JR西日本新幹線テクノス 開発中の水素燃料電池発電機を出展

2024.03.12
水素燃料電池(FC)発電機を出展=JR西日本新幹線テクノス提供=

 JR西日本新幹線テクノスは、2月28日―今月1日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれた「H2 & FC EXPO 水素・燃料電池展」に、開発中の水素燃料電池(FC)発電機を出展した。

 同発電機は、水素ボンベを取り換えるだけで容易に燃料を補給でき、動作時は水のみ排出され、騒音や振動が少ないのが特徴。排気ガスが制限される屋内作業や深夜作業での騒音対策として有効に利用できる。

 開発中のFC発電機は、高さ35㌢×幅44㌢×奥行き35㌢のコンパクトサイズで、重量約25㌔と軽量化を実現。平均出力約350㍗(最大約1400㍗)。電源供給する機器に応じて、出力などはカスタマイズできる。

 同社は実地検証として、レールのボルトの締め付けや取り外しに使用するボルト緊解機に、従来のエンジン発電機の代わりにFC発電機を搭載して深夜作業を行い、高い静穏性や機能性を確認した。2025年中の実用化を目指す。出展は、FC発電機に搭載する水素ボンベメーカー・JFEコンテイナー(東京都千代田区)のブース内に展示。大型キャスターを採用して可搬性を高めた新デザインの外観模型も紹介し、来場者の注目を集めた。新デザインの商品は製品化に向けて近畿車輛と設計を進めている。

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