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JR西日本 タイRTRDAと覚書 鉄道の安全、メンテ効率向上で

2024.09.03
覚書を締結した下崎室長(左から2人目)、ジュラテープ所長(同3人目)ら=JR西日本提供=

 JR西日本は8月29日、タイの鉄道分野の研究開発機関「Rail Technology Research and Development Agency」(RTRDA)と、同国の鉄道の安全性向上やメンテナンス効率向上に向けた情報交換、共同研究、人材育成などに関する協力覚書を締結した。

 タイの鉄道事業者へのオペレーション&メンテナンス支援や、セキュリティー対策、予防保全にかかるJR西日本製品や技術について、有効性の確認と製品展開を目的とした取り組み。

 同社は昨年10月以降、RTRDAに対し、タイの鉄道におけるセキュリティー対策や予防保全について、同社が有する技術を提案。交通システム高度化や、安全性向上に向けて先進技術の研究や投資に戦略的に取り組んでいるRTRDAが、同社の技術の活用や連携に前向きであることが判明したことから、協力覚書の締結に至った。

 覚書では▽安全性向上やメンテナンス効率向上に向けた情報交換、共同研究、人材育成▽鉄道の技術基準の開発への協力▽自国の鉄道会社や関連団体との仲介――に取り組むと位置付けている。

 調印式はタイ・バンコクのRTRDA庁舎で行われ、JR西日本の下崎正憲イノベーション本部国際事業室長と、RTRDAのジュラテープ・カジョーンチャイヤクン所長が出席し、覚書の書面を交わした。

 RTRDAは2021年に、研究と技術革新への投資によるタイにおける交通システムの高度化を目指し、タイ運輸省に設立された鉄道分野の研究開発機関。

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