JR西日本など セレンディクスに出資 鉄道施設の建設に関する施工の効率化とコストの削減へ
JR西日本とJR西日本イノベーションズ、3Dプリンターによる住宅建設技術を持つセレンディクス(兵庫県西宮市)は22日、JR西日本イノベーションズがセレンディクスに出資し、資本業務提携を行ったと発表した。同提携を通じて、鉄道施設の建設に関する施工の効率化とコストの削減を図ることが目的。JR西日本イノベーションズがセレンディクスの第三者割当増資を引き受けた。出資額非公表。
JR西日本グループは、未来社会を見据えた存在意義「私たちの志」、10年後のありたい姿「長期ビジョン 2032」の実現に向けて、さまざまなパートナーと共に新たな挑戦を続け、イノベーションを推進している。
セレンディクスは2022年3月に、日本初の3Dプリンター住宅「serendix10」を23時間で完成させた。施工スピードを強みとし、工期の短縮とこれに伴う人件費の削減が期待できるほか、コンクリート製のため、木造建築に比べて、高い耐震性も備えている。
今回の提携により、セレンディクスが保有する3Dプリンティング技術を、JR西日本エリア内の駅舎やその他鉄道施設の建築に応用。施工期間の大幅な短縮とコスト削減を目指す。
労働力不足が課題となる中においても、着実に鉄道施設の更新を進め、鉄道の持続性を高めるとともに、同社の長期ビジョンに掲げる「安全、安心で、人と地球にやさしい交通」の実現に寄与していく。
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