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斉藤国土交通大臣 岡山県高梁市川面地区を訪問 鉄道ファン歓迎の取り組みを視察

2024.05.28
斉藤大臣(右から5人目)の激励を受けたチームひとよせ、高梁市、JR西日本関係者=川面地域市民センター=

 斉藤鉄夫国土交通大臣は25日、JR伯備線が走る岡山県高梁市川面地区を訪問し、地域住民による鉄道ファン歓迎の取り組みを視察して、関係者と面談した。斉藤大臣は関係者を激励するとともに、取り組みの全国的な展開に期待感を示した。

 同地区では、地域住民の有志組織「TEAM(チーム)ひとよせ」(鳴川浩文代表)が昨年から桜の開花時期に合わせ、写真撮影を好む「撮り鉄」を歓迎しつつ、生活道路や私有地への無断駐車、屋外での用足しといった迷惑行為を未然に防ぐ活動を展開。具体的には、▽駐車場の確保・誘導▽トイレの確保▽「おもてなしブース」での弁当・飲料販売▽募金協力者に手作り「やくもストラップ」進呈――などを行った。

 

 本紙報道きっかけ

 これらの取り組みを本紙(4月23日付)が特集で報じたところ、斉藤大臣が関心を持ち、現地を視察し、同チームや地元関係者と面談することになった。

 視察・面談には、岡野まさ子国土交通省鉄道局審議官、益田浩同省中国運輸局長、近藤隆則高梁市長、JR西日本の青木豊太中国統括本部駅業務部長、国富靖二備中高梁駅長、同チームメンバーらが出席。斉藤大臣は地域の人気撮影地や備中川面駅を視察した後、同チームの活動拠点となる高梁市川面地域市民センター(公民館)を訪問。おもてなしブースを見学し、関係者との面談に臨んだ。

 斉藤大臣は「チームひとよせの皆さまと高梁市が一緒になっての、鉄道ファンと地域との共生の取り組みを聞いて感動した。信頼関係をつくってお互いのために頑張るということは、これからの日本のありようにも関わる素晴らしい試み。全国に広がるよう、皆さまのご活躍に期待している」とあいさつ。

 近藤市長は「チームを中心に街の人が一つになったことはありがたい。鉄道のある街は鉄道とどう行くか(共存共栄していくか)ということの一つのお手本になれればと期待している」と述べ、出席者が意見交換した。

 面談終了後、同チームの事務局を務める青野学而さんは「斉藤大臣が興味を持たれて来ていただき、皆の勇気が湧いた。励みになったし、責任も感じる。(同線)方谷、井倉駅などの活動と協力しながら、観光につなげていけるかどうかもこれからの課題だ」と話した。

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