JR西日本など 「新感覚XRバス WOW RIDE いこっさ!福井号」を運行
臨場感ある仮想体験空間
JR西日本と京福バス(福井市)、福井RIDEコーポレーション(同)は6月1日から、最先端技術で福井県の魅力を楽しめる「新感覚XRバス WOW RIDE いこっさ!福井号」を県内の観光地で運行する。福井駅から主要スポットへの二次交通の役目などを担うもので、XR(クロスリアリティー)技術を活用した映像コンテンツを通じて、車内にいながら福井の自然、文化、歴史などを体感できる。
車体のラッピングデザインは同県出身のデザイナー・中村サトル氏が担当。左側面には福井の名物などが散りばめられ、右側面にはバスのロゴマークをデザインした。使用車両は2台で、福井を代表するXRバスになるようにそれぞれ「FUK(ふく)ちゃん」「UI(うい)ちゃん」の愛称を付けた。
運行本数は、福井駅―福井県立恐竜博物館(片道約60分)が平日8便(4往復)、土曜日・休日と夏休み期間は12便(6往復)。同―福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(30分)は土曜日・休日と夏休み期間に4便(2往復)を走らせる。
福井駅→えちぜん鉄道あわら湯のまち駅(50分)と、あわら湯のまち駅発着のあわら温泉周遊(30分)はどちらも毎日1便運行する。いずれも座席定員制。ダイヤの詳細はウェブサイト「はぴバス」で案内している。
車内でのコンテンツは乗車ルートによって異なり、福井県立恐竜博物館→福井駅では、地元アナウンサーによるとっておきの観光情報を聞きながら、恐竜が暮らす「ダイナソーキングダム」を目指す。
いずれのルートも、四季折々の美しい風景や伝統文化などをXR技術で車窓に映し出し、臨場感あふれる仮想体験空間を満喫できる。英語・中国語・韓国語のイヤホンガイドに対応する。
料金は福井駅―福井県立恐竜博物館が大人片道3300円から、同―福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館は同2200円など。乗車チケットの購入は同サイトへ。恐竜博物館ルートの購入時、同施設の常設展観覧券をお得なオプション料金で選択できる。
このほか、JR西日本の観光ナビ「tabiwa by WESTER」では今月31日から、同バス(恐竜博物館ルート)の片道乗車券と同施設常設展観覧券をセットにした商品を取り扱う。料金は大人(中学生以上)4100円、小学生以下2050円。利用日ごとに席数に限りがある。
8日には東京都内で報道向け試乗会が行われ、内山興JR西日本地域まちづくり本部地域共生部(地域ビジネス)課長(福井RIDEコーポレーション取締役)は「北陸新幹線金沢―敦賀間が開業したが、福井の観光地は点在しており、車利用の多い点が課題になっている。片道型の路線バスとして、地域の公共交通機関と組み合わせてご利用いただき、地域活性化を図りたい」と話した。
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