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JR西日本 北陸新幹線敦賀―金沢間 報道関係者向け試乗会

2024.02.05
敦賀駅ホームに停車するW7系

 速度感とワイドな景観

 JR西日本は1日、3月16日に開業する北陸新幹線敦賀―金沢間(延長約125㌔)で報道関係者向け試乗会を実施した。往路、復路、往復の3コースで行われ、計約150人が参加。新幹線ならではの速度感と、高架を走ることでワイドに広がる沿線の車窓景観を体感した。

 往路・往復コースのスタート地点となった新幹線敦賀駅は、新幹線駅の駅舎の高さが日本一。コンコースの長さも200㍍と新幹線駅で日本一で、スケールの大きさが大きな特徴だ。乗り換えコンコースにずらりと改札機が並ぶ姿(19通路)も迫力がある。デザイン面でも、天井に北前船の帆をイメージした意匠を採用するなど、見るべき所が多い。

 コンコースでは、同区間沿線や福井県若狭エリアの市町の観光ブースが設置されていた。敦賀市の関係者は「新幹線の開業を控え、地元のムードは盛り上がっている。街中では新しいお店などもオープンしている」と紹介。能登半島地震の影響を受けている福井観光の巻き返しに期待している様子だった。

 報道関係者が乗車したW7系(12両編成)は、10時13分に敦賀を発車した。駅を出ると、左側の窓からは敦賀の街と、敦賀湾の景色を望むことができる。続いて長大トンネルの「新北陸トンネル」(敦賀―越前たけふ間、約19・8㌔)、日本で初めて新幹線と道路の橋りょうが一体で建設された「九頭竜川橋りょう」(福井―芦原温泉間、414㍍)などを駆け抜ける。山、田畑など流れる車窓の景色のスピードが、新幹線であることを感じさせる。遠く平地を走る在来線特急と並走するシーンもあった。

 石川県に入ると、右手には木場潟の景色を楽しめる。天気が良ければ、この背後には名峰・白山も見られるという。北陸新幹線の総合車両所である白山総合車両所の横を通り過ぎ、金沢には11時10分に到着した。

 途中、越前たけふ、福井、芦原温泉の各駅に停車。乗車時間は約1時間だったが、開業後、便利になる北陸の旅に思いをはせることができた。

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