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JR西日本ステーションシティなど 大阪駅直結「サウスゲートビルディング」大規模リニューアル

2024.10.11
初の大規模リニューアルを行う「サウスゲートビルディング」(右)=JR大阪ステーションシティ提供=

 個性的商業施設へ再構築 29年グランドオ-プン

 JR西日本ステーションシティとJR西日本SC開発、大丸松坂屋百貨店(東京都江東区)の3社は8日、大阪駅直結の「サウスゲートビルディング」の大規模リニューアルを実施すると発表した。同ビルの大規模リニューアルは2011年3月の開業以来初めて。25年秋から約4年かけて段階的に改装し、29年にグランドオープンする予定。個性的な商業施設として再構築することで、大阪駅南側エリアの特色を際立たせ、同駅周辺のさらなる回遊性向上と活性化を図る。

 同ビルは、百貨店の大丸梅田店、ホテルグランヴィア大阪、クリニックなどで構成する複合商業施設。国鉄時代の1983年に「アクティ大阪」(地上27階・地下4階建て)として開業し、2011年3月に地上15階建てのビルを増設して「サウスゲートビルディング」としてオープンした。敷地面積約1万平方㍍、延べ床面積約17万1000平方㍍。

 今回リニューアルするフロアは地下2階―地上15階部分。地下2階―地上9階を大丸松坂屋百貨店、10~15階をJR西日本SC開発が運営する。

 JR西日本SC開発は、同社がノースゲートビルディングで運営するファッションビル「ルクア大阪」との買い回りや相乗効果を目指し、魅力的な専門店を集積させたショッピングセンターを新たに開発。ファミリー層や、今後さらに増加が見込まれるインバウンド需要の取り込みも図る。

 大丸松坂屋百貨店の親会社であるJ・フロントリテイリングは、本年度から始動した中期経営計画において、グループシナジーの進化に向けて大阪を含む重点7都市で「エリアの価値最大化」を掲げており、大丸梅田店を関西圏での重要な拠点と位置付けている。

 同店は、梅田エリアのさらなる活性化に向けて、国内外からの広域的な集客を目指し、これまで培ってきた商業施設運営の知見を集結。フロア構成を抜本的に見直す。

 大阪ステーションシティは今年、JPタワー大阪、イノゲート大阪の2施設が加わり、西エリアに拡張された。来年春には都市型ショッピングセンター「うめきたグリーンプレイス」も開業予定で、さらにまちとしての機能が充実する。

 サウスゲートビルディングは、3社の専門性を生かして、より魅力的な商業施設へと生まれ変わることで、大阪ステーションシティと大阪駅の魅力を向上。大阪のまち全体の活性化への貢献を目指す。

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