交通新聞社 電子版

墨滴 2月5日付

2024.02.05

 先月中旬、「京都デスティネーションキャンペーン」(DC)・第58回京の冬の旅キャンペーンの非公開文化財特別公開箇所「渉成園」(京都市下京区)で開かれた関係者向け内覧会。冒頭のあいさつで門川大作京都市長は、京都の観光の現状を紹介しつつ、「今年もさまざまな魅力を発信してほしい」と呼び掛けた▼着物姿で公務に当たっていることで知られる同市長。柔和な表情や、周りの人と常に真摯(しんし)に接する姿も印象的だが、今月退任する。任期は4期16年。毎年恒例の同キャンペーンでは、開催地の首長として先頭に立った▼この間には、2019年3月のJR嵯峨野線(山陰線)梅小路京都西駅の開業など、鉄道関係の出来事も多くあった。とりわけ多く本紙に登場している「市長」というイメージを持っていたが、調べると90回以上に及んでいた▼取材したイベントのあいさつの場面では、公共交通優先の「歩くまち・京都」の取り組みに触れることも多かったように思う。昨年12月に開かれた京都駅の「新橋上駅舎、自由通路の整備」に関するJR西日本との共同記者会見でも、この点での意義を強調していた▼もとより複数の鉄道、バス会社の路線が乗り入れている京都市。次期市長もこうした側面からメッセージを発し、魅力的な街づくりにつなげてほしい。

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