JR西日本など4社 「JPタワー大阪」竣工
大阪駅西地区の新たな拠点 地域の発展、価値向上に寄与
JR西日本と日本郵便、JR西日本グループの大阪ターミナルビル、JTBの4社が旧大阪中央郵便局跡地を含む大阪駅西地区で開発を進めている大型複合施設「JPタワー大阪」の竣工(しゅんこう)式が3日、タワー内で開催された。着工は2020年9月、竣工は今年3月12日。施設内のうち、オフィスは昨年11月に使用を開始、劇場「SkyシアターMBS」も3月に開業済み。今後は7月31日に商業施設「KITTE大阪」がグランドオープンし、夏にホテル「THE OSAKA STATION HOTEL,Autograph Collection」が開業。大阪駅周辺の発展と地域価値向上に寄与する。
JPタワー大阪の所在地は大阪市北区梅田3ノ2ノ2。敷地面積約1万2920平方㍍、建物は地上39階・地下3階・塔屋2階建て、延べ床面積約22万7000平方㍍。高さ約188㍍。
オフィス(8~9、11~27階)、商業施設(地下1階~地上6階)、劇場(6階)、ホテル(7、29~38階)といった複合用途の一体開発により、「ヒト」「モノ」「コト」「想い」の「つながりのはじまり」となる拠点として、大阪駅周辺の繁栄やにぎわい創出を目指している。
オフィスフロアは、西日本最大級の基準階貸室面積約4000平方㍍を誇る整形・無柱空間で、テナントのニーズに合わせたフレキシブルなレイアウトが可能。オフィスロビーのある9階には、ワーカー専用のダイニング、屋上庭園、フィットネス、サウナもある。劇場「SkyシアターMBS」は、自由度の高い舞台機構と最新設備を備え、客席数は1289席。
商業施設「KITTE大阪」は、さまざまな飲食、物販、サービス店舗が営業。グランドオープン時の店舗数は約100店舗。新ホテルはジェイアール西日本ホテル開発が運営、客室数418室。標準客室の面積は40平方㍍。宴会場やレストラン、フィットネスジムなどもある。
歩行者ネットワークの面では、大阪駅西口に直結し、建物を南北に貫通する通路(1階、KITTE大阪グランドオープン時に開通予定)や、同駅からサウスゲートビルディングを経由して接続する2階の歩行者デッキ、西梅田地下歩行者道路「ガーデンアベニュー」(地下1階)との接続などで、来街者の利便性・回遊性がさらに向上する。
施設内には、四つの多目的広場のほか、アトリウム内にJR高架下貫通通路(同駅西口直結)と連絡する南北貫通通路を整備した。
竣工式には、長谷川一明JR西日本社長、増田寬也日本郵政社長、平野賀久大阪ターミナルビル社長、高橋康JTBアセットマネジメント社長ら関係者が出席。
冒頭、事業者を代表して増田社長が、施設について「地域の新たな魅力の創出に寄与できると確信している」とあいさつした後、鏡開きを行った。
続いて、長谷川社長が乾杯の音頭を取り、初代大阪駅や大阪中央郵便局が立っていた場所である点に触れた上で、「歴史と未来が交差するこの地から、街が発展していく、未来へ飛躍していくことを祈念する」と述べた。
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