特集 第95回都市対抗野球大会 JR西日本
補強、打線はさらに厚み 初戦に全力、粘り強く
チームスローガンに「JR WEST AS ONE やり切れ!やり抜け!やり通せ!」を掲げる。「やると決めたことをやり切ること」を今年のテーマに据えるとともに、野球部員一人一人、そして応援者が一つになって一体感を持つことに向けて取り組んできた。
田村亮監督は「初戦の1回表、2番田村、5番戸田の長打で3点取れたことが予選全体の流れをつくりました。準備してきたことを出してくれて、理想的な展開でした」と第1代表決定までの戦いぶりを分析した。
2次予選を振り返ると、三菱自動車倉敷オーシャンズ(倉敷市)を5―2で制し、2回戦では伯和ビクトリーズ(東広島市)を3―2で退けた。
続くJFE西日本(福山市・倉敷市)との8日の決勝戦でJR西日本は、4回一死満塁から7番安田のスクイズで1点を先制。7回には一死二塁から1番杉本、2番田村、5番戸田の適時打で4点を追加。8回には田村の2点三塁打、9回にも8番植本が2点本塁打を放ち、終盤の猛攻で圧倒。投げては、先発の花村が7回無失点、6奪三振の力投。大山、中岡、大畑のリレーで完勝した。
「決勝戦では打線が点をたくさん取ってくれたことから、見ていただいた方には打線のイメージが強く残ったと思います。一方で、花村を中心にしたピッチャー陣が3試合で5失点に抑えてくれたことが打線にもつながりました」(田村監督)
補強選手には、末野投手(三菱自動車倉敷オーシャンズ)、江原投手(日鉄ステンレス、光市)と國分外野手(同)の計3選手を獲得し、打線はさらに厚みを増した。
本大会初戦の相手は、JR東日本東北(仙台市)。〝JR対決〟となることについて、「JR同士ですが、近年対戦もなく、お互いの戦力についてのイメージがあまりない状態だと思います。東北地区の厳しい予選を、第1代表で勝ち抜いてこられた『一つの強豪チーム』と戦う心づもりで、試合に臨みたい」(田村監督)。
本大会の戦い方について、田村監督は「出るからには日本一を目指してやりたい」とした上で、「粘り強い試合ができる準備をして、まずは初戦に全力で臨みたい」と言葉に力を込めた。
(福原 潤記者)
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