JR西日本 デジタル社債「WESTをもっと!WESTER債」
JR西日本は3日、個人向けデジタル特典付き社債「WESTをもっと!WESTER債」(第80回無担保社債)を19日に発行すると発表した。みずほフィナンシャルグループ(東京都千代田区)が提供するデジタルエンゲージメントプラットフォームを活用したもので、個人向けデジタル特典付き社債の発行は鉄道事業者初となる。
年限は1年、発行総額5億円(予定)。各社債の金額10万円。利率は0・25~0・65%の範囲内であす6日に決定する。募集期間は7日9時から18日14時30分まで。引き受け証券会社はみずほ証券(同千代田区)、販売証券会社は楽天証券(同港区)、社債管理者はみずほ銀行(同千代田区)。
WESTER債は、ブロックチェーン技術を活用したプラットフォームを活用。これにより、従来は困難だった個人投資家と直接「つながり」を持つことが可能な社債を実現した。同社への投資や社債購入特典を通じて、同社のサービスや事業エリアを体感してもらい、事業活動に共感・応援する人を増やしたい考え。
同社グループならではの特典も用意している。具体的には、購入額に応じて同社グループ共通ポイント「WESTERポイント」を付与(1口〈10万円〉または2口の購入で1000ポイント、3口以上で2000ポイント)。ポイント付与は8月下旬予定。3口以上購入すると、同社エリア内の運賃・料金が50%引きとなる鉄道優待割引券1枚を進呈する。有効期間は7月1日―来年6月30日、利用制限日はない。
さらに、3口以上の購入者の中から抽選で30人を「吹田総合車両所 車両撮影ツアー」(11月17日、約2時間)に招待する。抽選結果は8月ごろに当選者へメールで知らせる。
同社債は、社債等振替法の適用を受ける振替社債であり、セキュリティトークン社債ではない。
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