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JR西日本 新たな観光列車 名称は「はなあかり」

2023.10.27
㊤スーペリアグリーン車のイメージ㊦②「はなあかり」のロゴマークdesigned by Yasuyuki KAWANISHI+ICH IBANSEN/nextstations(JR西日本提供)

 「スーペリアグリーン車」設置

 JR西日本の長谷川一明社長は25日の定例会見で、2024年10月にデビューする新たな観光列車(3両編成)の列車名とデザインを発表した。列車名は、西日本のさまざまな地域のとっておきにあかりを灯す列車であることを表現した「はなあかり」。インテリアについては和の色彩をあしらうなど、優雅な旅を楽しんでもらえる空間を演出するほか、グリーン車よりグレードの高い「スーペリアグリーン車」を1両設ける。

 新たな観光列車はキハ189系を改造。「地域の華(はな)を列車に集めて、お客様と地域の縁を結ぶ列車」をコンセプトに、西日本各エリアで運転する。第1弾では、北陸新幹線敦賀延伸開業後の来年10~12月に開催される「北陸デスティネーションキャンペーン」(北陸DC)に合わせて、敦賀から若狭・丹後地方を通り、城崎温泉を結ぶルートを走らせる。

 列車名の「はなあかり」は、地域に光が当たり、地域が華やぐイメージや、さまざまな地域のとっておきに「あかりを灯す」列車、地域を明るくする列車であることを表現。ロゴマークは、柔らかなタッチで列車の優雅さ、地域とのつながりを表している。

 デザインは、イチバンセン代表取締役の川西康之氏が監修。インテリアは、車内全体に日本の四季を彩る草花をモチーフとした華やかな和の色彩を展開する。グリーン車よりグレードの高いスーペリアグリーン車は、2人用の個室10室とし、よりゆったりと過ごせる空間となる、料金は未定。

 外観は、袴(はかま)などの紋付き染めで最高級とされる「檳榔子染(びんろうじぞめ)」の色をベースとした車体に、金色のツタのデザインをあしらう。

 会見で長谷川社長は「(敦賀―城崎温泉間でのデビューに向け)現在、同じルートで団体臨時列車を運転するなど準備を進めている。沿線の魅力に触れられる列車、鉄道の旅を地域の皆さまと一緒につくり上げていきたい」と述べた。

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