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JR西日本 広島駅南口 新駅ビルの上棟式 25年春開業へ

2023.12.21
㊤建設中の新駅ビルの外観。後ろは高層棟の一部㊦くす玉を開花する蔵原本部長(右端)ら

 地域価値の向上に貢献

 JR西日本は19日、2025年春の開業に向けて広島駅南口で開発を進めている新駅ビルの上棟式を現地で行った。新駅ビルには、ショッピングセンター(SC)、ホテル、シネマコンプレックスなどが入り、広島エリアにおける新たなにぎわいや交流創出につなげる。着工は2020年4月。現在の工事の進捗(しんちょく)率は6~7割。

 新駅ビルの建物は鉄骨造り地上20階・地下1階建て、延べ床面積約11万1000平方㍍、高さ約100㍍。地下1階と地上2~6階にSC、7階にシネコンを導入。博多側の高層階の7~20階にホテルが入る。

 ホテルは、JR西日本ホテルズの「HOTEL GRANVIA HIROSHIMA SOUTH GATE(ホテルグランヴィア広島サウスゲート)」。客室数は9~20階の計380室。タイプ別では、ダブル178室、ツイン190室、ユニバーサル8室、トリプル4室。客室平均面積は26平方㍍。

 ビル建設の全体監修はジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体。実施設計・施工は広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(大林組、広成建設)。

 また、広島市の駅南口広場再整備の基本方針に基づき、駅ビル2階の空間には広島電鉄の路面電車が直接乗り入れる。同駅中央口改札、新幹線口改札から段差なくフラットにつながり、駅と歩行者空間、商業施設が一体となった空間を整備する。

 この日の上棟式には、JR西日本、同社グループ会社、工事施工会社の関係者ら約50人が出席。最後の梁(はり)のつり上げが行われた後、藏原潮JR西日本常務執行役員・中国統括本部長と、来賓の松井一實広島市長、椋田昌夫広島電鉄社長がくす玉開花を行い、建物の骨組みの完成を祝った。

 あいさつに立った藏原本部長は「新駅ビルの整備によって広島駅周辺が中心となり、広島、瀬戸内の地域価値の向上に貢献するとともに、快適で楽しい時間を過ごしていただける空間を創出したい」と述べた。

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