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JR西日本 北陸新幹線延伸開業1カ月 金沢―福井間前年比26%増

2024.04.18
延伸開業1カ月を迎えた北陸新幹線金沢―敦賀間=敦賀駅=

 19年同曜日比でも12%増

 JR西日本は16日、北陸新幹線金沢―敦賀間開業後1カ月間の利用状況として、同新幹線金沢―福井間の実績を発表した。開業日の3月16日から今月15日までの同区間の利用者数は、前年比(在来線特急・同曜日比)26%増の72万3000人。コロナ禍前の2019年同曜日比でも12%アップ。首都圏から福井へ新幹線で乗り換えなしでアクセス可能となったことや、新幹線開業による福井への関心の高まりなどを背景に利用が伸びている。

 北陸新幹線金沢―敦賀間(延長約125㌔)は3月16日に開業。福井県内に初めて新幹線が乗り入れ、最速達列車は東京―福井間を従来より36分短縮の2時間51分、同―敦賀間を50分短縮の最速3時間8分で結ぶ。

 開業後、今月15日までの1カ月間の北陸新幹線金沢―福井間の利用実績は、下りの金沢→福井間が前年同曜日比(在来線特急の「サンダーバード」「しらさぎ」「ダイナスター」「おはようエクスプレス」「おやすみエクスプレス」の北陸線金沢―福井間の利用実績との比較)で26%増の36万8000人、上りの福井→金沢間が26%増の35万5000人。コロナ禍前の19年同曜日比でも、下り14%増、上り10%増となった。

 福井県の杉本達治知事は11日の記者会見で、北陸新幹線延伸開業後の県内の状況を発表。宿泊施設、各駅周辺の商業施設の利用が増加し、県内での消費拡大につながっているとした。芦原温泉の宿泊客数は開業前の約1・5倍に増えている。

 新幹線延伸に伴うサービス面での課題になるとみられていた敦賀駅構内での特急から新幹線への乗り換えについては、駅構内の案内サインの充実などさまざまな対策が行われたことで、大きな混乱なく推移している。

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