JR西日本イノベーションズ 陸水と提携
大阪で「都市産 都市消」
JR西日本イノベーションズは8日、地域活性化などを目的として推進する陸上養殖事業の取り組みで、大阪・関西万博、物流問題などを見据えて、大阪の陸上養殖事業者である陸水(堺市)と資本業務提携したと発表した。これを契機に、陸水では新たに陸上養殖場を整備し、JR西日本グループの陸上養殖水産物認証ブランド「PROFISH(プロフィッシュ)プレミアムオーガニックフィッシュ」の共同販売などを行い、大阪・関西に住む人、訪れる人に鮮度の高い陸上養殖水産物を提供していく。
JR西日本イノベーションズでは、地域活性化とSDGs(持続可能な開発目標)達成による社会課題解決に向け、さまざまな地域・パートナーと共に陸上養殖事業に取り組んでいる。一方で、陸水は2021年に創業し、水産物の養殖、加工、販売事業、飲食店事業などを手掛けている企業で、今回は第三者割当増資により出資した。出資額非公表。
資本業務提携の連携事項は、▽陸上養殖場の整備・生産▽「PROFISHプレミアムオーガニックフィッシュ」の共同販売▽水産物の加工・物流――など。
陸水が新たに整備する養殖場の所在地は大阪府岬町。敷地面積約3600平方㍍で、50㌧水槽6基、100㌧水槽4基を設置する。養殖する魚種はサーモン、トラフグなど。4月ごろからサーモンを試験出荷。夏ごろに養殖場が本格稼働し、11月ごろにトラフグを出荷予定。販売箇所は関西の飲食店、量販店、ホテルなどを想定している。
今回の取り組みの目的では、▽関西に住む人、大阪・関西万博や大阪IR(統合型リゾート)などで訪れる人への販売を通じて、陸上養殖の認知度向上を図る▽大消費地の大阪で生産する「都市産都市消」型陸上養殖に取り組み、鮮度の確保と物流の長距離輸送による人手不足への対応、二酸化炭素(CO2)排出量削減を図る――ことを挙げている。
同日はJR西日本本社ビル内で、JR西日本イノベーションズの川本亮社長、石川裕章プロデューサー、陸水の奈須悠記社長が出席して記者会見が行われた。
川本社長は「JR西日本グループが持つ陸上養殖に関する知見、地域やパートナーとのネットワーク、陸水が持つ養殖技術、ノウハウを掛け合わせて陸上養殖事業に取り組み、展開をさらに加速させていきたい」などと抱負を語った。
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