JR四国 徳島地区地震・津波避難誘導訓練
大地震・津波を想定
JR四国は5月31日、牟岐線牟岐駅構内で、南海トラフを震源とする大地震と津波発生を想定した徳島地区の避難誘導訓練を行った。
訓練には長戸正二専務・鉄道事業本部長をはじめ、本社や徳島、香川地区の現業機関、JR西日本、国土交通省四国運輸局、徳島県、同県牟岐警察署、高松琴平電気鉄道、阿佐海岸鉄道の関係者ら約120人が参加。
訓練は、走行中の普通列車(2両編成、運転士、車掌、乗客15人)が早期地震警報システムの警報を受信し緊急停止。室戸沖の南海トラフを震源とする震度6強の地震が襲い、大津波警報も発令された――と想定。
現地が津波浸水予想区域内のため、運転士は列車を区域外へ走らせようとしたものの、前方のレール曲損が目視できたため再度停車。乗務員は、乗客をドア脇の手すりに取り付けたロープを握りながら降りる方法で脱出させ、指定避難場所の海部病院北側避難広場に避難誘導した。
牟岐駅では、駅長と休憩中の乗務員が駅利用者を同広場に避難誘導。列車、駅とも、津波到達予想時間(約11分)までに全員の避難を完了させた。
これに先立ち、同駅停車中の列車で非常はしごや避難用シューターによる脱出訓練も実施。車内では、西川一弘和歌山大学教授による防災講演も行われた。
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