JR西日本 次世代バイオディーゼル燃料導入に向けた実証実験 岩徳線営業列車で走行試験
JR西日本は10日、次世代バイオディーゼル燃料導入に向けた2024年度の実証実験で、岩徳線岩国―徳山間(櫛ケ浜―徳山間は山陽線)の営業列車で走行試験を実施すると発表した。
同社は、50年に同社グループ全体の二酸化炭素(CO2)排出量「実質ゼロ」を目指す取り組みの一環として、ディーゼル車両の燃料を次世代バイオディーゼル燃料に置き換えることを目指しており、この導入に向けた実証実験を行っている。
また、国土交通省が公募した「鉄道技術開発・普及促進制度 令和4年度新規技術開発課題」(鉄道車両におけるバイオディーゼル燃料の導入に向けた技術開発)として、鉄道総研とJR7社での実証実験が同社エリアを中心に実施されている。
実証実験では、22年度はエンジン単体での性能試験、23年度は気温の影響の確認などを目的に、山陰線下関―小串間で夏期(7~9月)、通常期(10~11月)、冬期(12~1月)にDEC700形、キハ40形の2種類の車両を使用して走行試験を行い、次世代バイオディーゼル燃料の性能が軽油と同等であることを確認した。
本年度は、同燃料を100%使用した営業列車(キハ47形2両1編成)を岩徳線で走らせ、長期的に使用した際の車両性能への影響を確認する。走行時期は別途発表。本年度の試験結果を踏まえ、25年度以降の本導入を目指す。
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