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JR西日本近畿統括本部 「京都線・神戸線・湖西線運行管理システム」を更新

2024.05.28
テープカットする三津野本部長(前列左から3人目)、小林指令所長(同2人目)ら=JR西日本提供=

 ヒューマンエラー防止など効果

 JR西日本近畿統括本部は25日、近畿エリア一円の運行管理を集中的に担う近畿総合指令所(大阪指令所)で「京都線・神戸線・湖西線運行管理システム」の更新などを完了した。4月29日に切り替え工事を実施し、約1カ月間、連続実運用試験を実施してきた。併せて、大阪環状線、大和路線(関西線)など12路線では同日以降、順次制御端末の交換を実施しており、全ての端末の更新などが今月24日深夜に完了した。

 更新前の「京都線・神戸線運行管理システム」は2002年7月に運用を開始しており、更新は約22年ぶり。今回の更新により、運転整理入力の一元化や、気象災害など運行規制発生時の運行管理支援機能として、列車の抑止手配や運転士への徐行指示を自動でできる機能などを拡充した。ヒューマンエラー防止に効果を発揮するとともに、安全安定輸送に寄与することが期待される。

 25日には同指令所内で記念式典が行われ、三津野隆宏執行役員・同本部長、小林哲也理事・同本部副本部長・同本部近畿総合指令所長ら約20人が出席。

 三津野本部長は「システムの切り替え工事は、投資決定から約7年に及ぶ大プロジェクトだった。近畿圏の列車を運行し指令業務をしながら切り替えていく難工事を無事に終われたことは、工事関係者、指令員、メーカー各社の皆さんの仕事に対する熱意や、プロとしての使命感などのたまものであり、改めて敬意を表したい」とあいさつ。

 小林指令所長は「新システムでは、線区をまたいでの輸送計画など多くの新しい機能を追加した。新システムをフルに活用しながら、指令所員一同、『安全最優先』『お客さまを思い、ご期待にお応えすること』にこだわり、安全で安定した、そして安心できる輸送を提供していく」と述べた。続いてテープカットを行い、システムの更新完了を祝った。

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