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JR西日本 新たな決済サービス「Wesmo!(ウェスモ!) 25年春にサービス開始へ

2024.08.23
新決済サービスのロゴマーク(JR西日本提供)

 JR西日本の長谷川一明社長は21日の定例会見で、同社グループの新たな決済サービス「Wesmo!(ウェスモ!)」を導入すると発表した。100万円相当額以下の送金のみを扱う「第二種資金移動業」の登録完了を前提として、2025年春のサービス開始を目指す。コンセプトは「Moving is Value.」。Wesmo!によりあらゆる動きを活性化し、さまざまな場面で価値が生まれる世界を創っていく。

 同社グループは、新たな価値を創造する企業グループへの進化に向けて、人と人、人とまちをつないで移動そのものを創り出すことや、個々の利用者のニーズを把握し、生活や地域に密着した事業を展開して、暮らしに寄り添って価値を創造していくライフデザイン分野の拡大に取り組んでいる。

 Wesmo!は、同社グループ共通ポイント「WESTERポイント」がたまる「WESTER ID」との連携により使用でき、幅広い世代が気軽に利用できる決済サービス。名称には、同社の決済サービスを通じて「西日本を起点にもっとつながる(WEST+もっと)」「西日本から心と未来を動かす(WESTER+Move)」という思いを込めた。

 新決済サービスは、個人向けと、中小規模の店舗や企業向けの2種類を展開する。個人向けサービスでは、エキナカや市中の店舗での決済、銀行口座からのチャージ、会員同士の送金などに対応。加盟店舗の店頭での決済時には、QRコードの読み取りによる支払いのほか、スマートフォン内のアプリから探す手間なく、Wesmo!専用のNFC(近距離無線通信)タグ「BLUEタグ」にかざすだけで決済画面へと遷移する支払い方法に対応し、スムーズな決済体験を実現する。

 一方、企業向けサービスは、決済手数料1・9%(BLUEタグ経由での決済取引の場合)といった低コストで手軽に導入できるキャッシュレス決済に加え、売上金の最短翌日受け取りサービスを提供し、資金繰りをサポートする。仕入れ先への支払いなどにも使える企業間送金機能も、無料で提供する予定。

 Wesmo!は決済と送金サービスを組み合わせ、店舗や企業の資金繰り、送金に関する課題にも寄り添う国内でも類を見ない決済サービスとしている。

 長谷川社長は「Wesmo!の導入も弾みにして、ご好評いただいている『WESTERポイント全線フリーきっぷ』のように、WESTERポイントをより価値のあるポイントと感じていただける取り組みをさらに強化していきたい」と述べた。

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