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東急電鉄 「電車とバスの博物館」B棟をシェアオフィス転用

2021.08.03
モハ510形車内のワークスペース

 東急電鉄は1日から、休館中の「電車とバスの博物館」B棟(川崎市)を個人向けのシェアオフィス「TSO DENBUSワークスペース」として暫定活用する取り組みを開始した。

 同博物館は田園都市線宮崎台駅徒歩2分の場所にある。現在は、シミュレーターや電車・バス車両展示などを中心とするA棟のみ開館。プラレールで遊べるスペースなどを中心とするB棟は、コロナ禍により昨年2月から閉鎖していた。

 今回、遊休資産化しているB棟を「大人がワクワクするアミューズメントシェアオフィス」として、再利用品などを活用して整備。展示している航空機YS―11(一部)の機内(1席、1時間交代)や、前身の目黒蒲田電鉄が昭和初期に導入したモハ510形車内(6席)などに机を置き、コンセントやWi―Fiを整備した。

 プラレールで遊べるエリアは、人工芝でアウトドアスタイルの空間(9席)とし、机といすは二子玉川の河川敷でキャンピングオフィス用に使っていたものを転用。入り口付近のえきもくオフィス(13席)は、池上線池上駅旧駅舎などで使われていた廃材「えきもく」を脚などに用いた机を設置した。

 営業時間9時30分~17時(木曜休館)。1時間200円、1日最大1000円。シミュレーターで気分転換できるブレイクコーナーもある。予約は、アプリでテレワークスペースの予約・決済・入退室管理などができるサービス「Suup」で受け付ける。

 同社は「初期投資を抑えて利用しやすい値段にした。家族が博物館を楽しむ間に、お父さんまたはお母さんが仕事をして、終わったら合流するような使い方もできる」とPRする。

 このほか、武蔵小杉駅と長津田駅の旧定期券うりばも、7月中旬からシェアオフィスとして暫定活用中。博物館を含め、シェアオフィスとしての利用は1年程度を想定している。

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