JR九州 福岡県粕屋町と包括連携協定を締結
交通利便性やまちの魅力向上
JR九州と福岡県粕屋町は7日、まちづくりに関する包括連携協定を締結した。交通利便性やまちの魅力向上により、同町が掲げる「暮らし続けたいまち」の実現を目指す。
同町は福岡市に隣接し、町内に福北ゆたか線と香椎線が縦横に走り、長者原など6駅がある。博多までのアクセスに優れる点などから、福岡市のベッドタウンとして今後の人口増加が見込まれている。
同社は「2030年長期ビジョン」で、安全・安心なモビリティサービスを軸に、地域の特性を生かしたまちづくりを通じて九州の持続的な発展に貢献することを目指しており、同町都市計画マスタープランが掲げる「駅などの交通拠点を中心とした集約型のまちづくり」の理念に資することから、両者で連携する。
連携事項は▽子どもや高齢者にやさしいまちづくり▽コンパクト&ネットワークの実現を目指すまちづくり▽ウェルビーイングの実現を目指すまちづくり▽環境にやさしいまちづくり▽災害につよいまちづくり――の5項目。
同日は粕屋町役場で締結式が開かれ、古宮洋二社長、松下琢磨取締役・常務執行役員・総合企画本部長、赤木由美取締役・常務執行役員・経営企画部長、箱田彰町長らが出席。協定内容の説明の後、古宮社長と箱田町長が協定書に署名した。
続いて、箱田町長が「粕屋町はJR九州の沿線環境の充実とともに発展してきた。今回の協定締結を契機に、町の魅力とJR九州のまちづくりのノウハウとの相乗効果を発揮し、駅を拠点としたにぎわいづくりに努めたい」とあいさつ。
古宮社長は「粕屋町が栄えていくことは、JR九州グループにとってもプラスとなる。2者だけではできないこともあるため、地元の企業や二次交通などとの連携も含めて取り組んでいきたい」と述べた。
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