JR九州 新D&S(観光)列車「かんぱち・いちろく」 外観デザインなどを発表
全車グリーン席、畳個室も車内随所に地元産の杉材
JR九州は19日、4~6月開催の「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」(福岡・大分DC)に合わせて久大線(ゆふ高原線)に投入する新D&S(観光)列車「かんぱち・いちろく」の外観や内装デザインなどを発表した。デザインは、同社協働パートナーで日豊線霧島神宮駅のリニューアルを手掛けたIFOO(鹿児島市)が担当。車体に同線の路線図を描くなど、車両全体で沿線の特色を表現する。
列車は気動車3両編成で、両端はキハ47形2両、中間車(ラウンジ・ビュッフェ)はキハ125形を改造。博多から久大線を経由して由布院、日豊線別府まで1日片道1便を運行する。月・水・土曜日の博多発が「かんぱち」号、火・金・日曜日の別府発が「いちろく」号となる。木曜日運休。
外観は艶のある黒を基調とし、3両にわたって側面に久留米―大分間の路線図をモチーフにしたゴールドのラインを引き、その上下に同区間の駅名によるエッジラインを描いた。車体に沿線の景色が映り込むことで、車両全体で雄大な景色を表現する。
先頭部のロゴマークは、列車名にちなみ、大分県湯布院地区のシンボル・由布岳を「八」、沿線を流れる川を表す「一」を6個集めて「六」とした。
車内は全車グリーン席で、1号車が家族・グループ向け畳個室1室(定員6人)、ソファ席5席(各3人掛け)、ボックス席2席(6人掛け、4人掛け)。3号車が畳個室1室(6人)、ボックス席8席(4人掛け3席、3人掛け1席、2人掛け4席)。2号車は共用スペース「ラウンジ杉」。
1号車は大分・別府エリアの風土をモチーフに、火山や温泉を想起させる赤をベースにした温かみのあるソファ席を設置。各席テーブルには大分産の杉を用い、天井や手すりも杉板で統一感を醸す。
一方、3号車は福岡・久留米エリアをコンセプトに、沿線の平野や山々をイメージした緑や青を基調にした落ち着いたデザインとし、テーブルは福岡産の杉を使用。半個室タイプのボックス席でプライベートな時間を過ごせるようにする。
2号車「ラウンジ杉」は、大きな窓から景色が楽しめる工夫を施し、樹齢約250年の杉材を用いた長さ約8㍍の一枚板カウンターを設置。ビュッフェを兼ね備え、沿線ならではの食やドリンク、オリジナルグッズの販売も行う。
運転日や発売額、車内サービスなどは決まり次第発表する。
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