ＪＲ九州のクルーズトレイン「ななつ星ｉｎ九州」が、世界の富裕層に影響力を持つ米国の旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー」が実施した読者投票「リーダーズ・チョイス・アワード　２０２３」のトレイン部門で３年連続の第１位に選出された。さらに今回は、同社のＤ＆Ｓ（観光）列車「３６ぷらす３」も１５位に初めてランクインし、同社はダブル受賞となった。

　コンデナスト・トラベラーは、ラグジュアリーな旅行やホテル、レストランなどに関する最新情報を掲載。同アワードは今年で３６回目を迎え、観光業界に関する読者投票ランキングでは、最も歴史と権威があるとされている。

　今月１５日にデビュー１０周年を迎えた「ななつ星」は、海外向けウェブサイトなどを通じて情報を発信。また、九州観光機構では、米国で九州の知名度向上を図るために契約しているレップ（ＰＲ会社）に対して最新情報提供を行うなど、プロモーション活動を支援している。

　「３６ぷらす３」初ランクイン

　「３６ぷらす３」は寝台列車とは異なり、木―月曜日の５日間で九州７県を周遊し、１日単位の乗車が可能。個室も備える高級感のある車内空間で食事を味わったり、共用スペースでくつろげるほか、停車駅では地域のもてなしがあり、２０２０年１０月の運行開始以来、高い支持を得ている。

　今回のランキングでは、２位がインドの「パレス・オン・ホイールズ」、３位がヨーロッパの「ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス」。日本からのランクイン（上位２０位）はＪＲ九州の２列車のみだった。