JR九州 住友商事グループ 系統用蓄電事業第1号施設が完工
JR九州と住友商事、住友商事九州が出資する「でんきの駅合同会社」が、熊本市南区川尻地区で整備を進めていた系統用蓄電事業第1号の「でんきの駅川尻」が21日に完工した。EV(電気自動車)リユースバッテリーを使用した蓄電池システムを設け、今年9月に事業開始予定。
JR九州は、大規模電力需要家として、これまで太陽光発電による再エネ化、省エネ車両、電力貯蔵装置の導入など省エネ化に注力。今回の共同事業では、鉄道沿線地や遊休地を貸与するとともに、安全かつ安定的に蓄電事業を運用する保守管理ノウハウを提供する。
住友商事グループでは、鉄道沿線特有の土地形状に合わせた専用設計の「バッテリー・ステーション」システムを構築。住友商事と日産自動車との合弁会社フォーアールエナジーが提供するEVリユースバッテリーを、定置用(電力事業用)に設計したバッテリーシステムを採用する。
でんきの駅川尻は、鹿児島線川尻駅付近の九州新幹線高架沿線に整備。EVリユースバッテリー約350台分を収納し、定格出力1・5㍋㍗、実効容量6・0㍋㍗時。
今後も九州各地で事業拡大を進め、電力安定化を通じて九州全域の再生可能エネルギーの普及に貢献し、地域と共生する社会基盤事業の創出を図る。
この日は現地で竣工(しゅんこう)式が開かれ、赤木由美JR九州取締役・常務執行役員・経営企画部長が「JR九州と住友商事グループの強みを合わせて、電力需給バランスという社会課題の解決に貢献できることをうれしく思う」とあいさつ。神事を行い、安全を祈願した。
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