特集 JR九州「オフろう!」キャンペーン
DC効果を最大化
福岡・大分へ継続誘客
「まち歩き」で「オフろう!」
キャンペーンタレント 博多華丸・大吉 さん 起用
周遊観光
フリーきっぷやスタンプラリーで
JR九州は今月から6カ月間にわたり、福岡・大分エリアへの送客キャンペーン「オフろう!」を展開している。4~6月のJRグループ6社などが主催する大型観光キャンペーン「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」(福岡・大分DC)の効果を最大化するとともに、DC以降も継続して両県を訪れてもらう。同社おすすめの観光エリアや旅の楽しみ方を紹介する。(松尾 恭明記者)
大分で感動「オー」
大分の思わず「オー」と言ってしまうスポットや、福岡の「フー」と言わずにはいられないグルメなどを、まち歩きしながら楽しむのが「オフろう!」のコンセプト。大分県の別府、由布院エリア、福岡県の博多、太宰府エリアにフォーカスし、その土地ならではの魅力と楽しみを提案している。
キャンペーンタレントに福岡・大分DCポスターと同じお笑いコンビの博多華丸・大吉さんを起用し、DCとの関連性を持たせて両県への旅を訴求。フォーカスエリア以外の地域はフリーきっぷ発売やスタンプラリー開催により、JRを利用した周遊観光を促している。
別府エリア
国内有数の温泉地は言うまでもないが、湯けむりのまち・別府に注目が集まるもう一つのテーマが「アート」。別府市では2025年までに市内8カ所にアート作品を展示するプロジェクト「ALTERNATIVE―STATE(オルタナティブ・ステート)」が進行中だ。
現在3カ所が公開され、中でも目を引くのが日豊線別府駅東口から徒歩数分の駅前本町交差点付近から見える色鮮やかな花柄の壁画。「温泉花束」と題されたこの作品は、台湾などで活躍する現代美術家・マイケル・リンさんが浴衣の花柄をモチーフに、地元の若手アーティストや学生らとともに制作した。
周辺には築100年を超える長屋をリノベーションした雑貨店「SELECT BEPPU」があり、別府ゆかりのアーティスト作品などを販売。同駅西口からはビル壁面に描かれた芸術家・岡本太郎さん(故人)の作品を見ることができるなど、さまざまなアートを探しながら散策が楽しめる。
由布院エリア
由布院と言えば、さまざまなショップが並ぶ目抜き通り「湯の坪街道」が有名だが、キャンペーンでは玄関口の久大線由布院駅の南側から大分川沿いの遊歩道を散策するルートを提案している。
にぎやかな湯の坪街道とは打って変わり、自然に包まれたのどかな風景の中を歩くのが、ここのだいご味。遊歩道の「城橋」から参宮通りに入り、その先の田園通り一帯は建物が一切なく、田園の向こうにシンボルの由布岳が望める。初夏にはその姿が水田に映る〝逆さ由布〟が見どころとなる。
中心街からやや離れた名所の「宇奈岐日女神社」「佛山寺」などを約60分かけて巡る観光辻馬車は今春50周年を迎え、馬車がリニューアルされた。パカパカと蹄(ひづめ)の音を聞きながら、ゆっくりと流れる景色をのんびり楽しむのもいい。」
福岡の食に「フー」
博多エリア
オフィスビルが立ち並ぶ博多駅周辺から大博通り、川端地区にかけて、寺社仏閣や史跡が数多く残る旧市街が広がる。シンボルの「博多千年門」や「博多祇園山笠」発祥の地とされる「承天寺」、高さ約10・8㍍の日本最大級の木造座像「福岡大仏」を安置した「東長寺」など見どころ満載だ。
山笠でおなじみの博多の総鎮守「櫛田神社」には、高さ約13㍍の飾り山笠が常設され、祭りの雰囲気を味わえる。神社近くの「博多町家 ふるさと館」では伝統工芸・博多織の実演も見学可能。130店舗以上が軒を連ねるアーケード「川端通商店街」を歩くのも楽しい。
福岡のまちを代表するグルメスポットと言えば、やっぱり屋台。日暮れから中洲・天神・長浜の3エリアを中心に合わせて100軒以上が営業を始める。定番のラーメンやおでん、焼き鳥以外に、最近では中華やフレンチ、カフェなどが続々登場している。
太宰府エリア
〝学問・芸術の神様〟として全国に知られる太宰府天満宮では、26年完成に向けて本殿の「令和の大改修」が進行中。この間限定で昨春誕生した巨大な屋根に木々や草花を植栽した仮殿が、国内外からの観光客の目を喜ばせている。
内装の一部はファッションブランド「Mame Kurogouchi」が担当し、周辺に流れる音響は人気音楽バンド・サカナクションの山口一郎さんが率いるNFの監修。芸術の神様にふさわしい、一流アーティストによって形作られている。
また、「境内美術館」として境内の各所にひっそりと現代アートが展示され、観光案内所で配布するリーフレットを手に巡る楽しみ方も。
その一つ、「浮殿」内に設置された数多くの金属部品からなる球体のタイトルは「本当にキラキラするけれど何の意味もないもの」(ライアン・ガンダー作)。全10作品が不思議な世界観へといざなう。
■デジタルスタンプラリー&フリーきっぷ■
デジタルスタンプラリーは、福岡、大分両県内の主な観光施設やJR九州の駅など計65カ所を対象に開催。各箇所の専用ポスターなどに記されたQRコードを手持ちのスマートフォンで読み取るとスタンプを獲得できる。20スタンプ以上を集めると、抽選で賞品が当たる。9月30日まで。
両県の在来線が3日間乗り放題のお得なフリーきっぷ「福岡・大分DC&オフろう!きっぷ」は、乗車7日前まで購入でき普通車指定席を3回まで利用可能。DC期間中は大人8000円(子ども・同一行程に限り、2000円)、7~9月は同1万円(2500円)。
日田彦山線BRTひこぼしライン(添田―日田間)全線が1日乗り放題の「1DAY満喫フリーチケット」は、沿線地域の店舗・施設66カ所で使える特典クーポン付き。860円(430円)。
検索キーワード:JR九州
822件見つかりました。
661〜680件を表示
-
2023.11.22 JR共通(グループ) スポーツ
第32回JRグループ剣道大会 団体1部 JR東海が優勝
全日本鉄道剣道連盟主催、交通新聞社などが後援する「第32回JRグループ剣道大会」(JR東海剣道連盟主管)が17日、名古屋市港区の愛知県武道館で開催された。
-
2023.11.22 JR九州グループ 予定・計画・施策
JR九州エージェンシー 国営吉野ケ里歴史公園でライトアップイベント
JR九州エージェンシーが管理委託業務に参加する国営吉野ケ里歴史公園(佐賀県吉野ケ里町)は12月2~17日の土・日曜日6日間、ライトアップイベント「吉野ケ里 光
-
2023.11.21 JR九州 予定・計画・施策
JR九州 23年度年末手当を回答
JR九州は17日、本年度の年末手当について、基準内賃金の2・3カ月分に、鉄道事業の固定費削減効果に伴う0・2カ月分を上乗せした2・5カ月分を、12月8日以降準
-
2023.11.21 その他業種分類 コラム・企画類
墨滴 11月21日付
九州初のBRT(バス高速輸送システム)として、8月28日に開業したJR九州の日田彦山線BRTひこぼしライン(添田―日田間)。
-
-
2023.11.21 JR九州グループ 営業・事業・車両
JR九州フードサービス 「たんや」長崎店で洋菓子店とコラボメニュー
○…JR九州フードサービスはあす22日から、同社運営の牛タン専門店「たんや」長崎店で、長崎市の老舗洋菓子店「ニューヨーク堂」とコラボレーションした特別メニュー
-
2023.11.21 JR九州 予定・計画・施策
JR九州 六本松421で「六本の煌めき」イルミネーション
JR九州とJR九州ビルマネジメントは24日から、六本松421・MJR六本松で「六本の煌めき」イルミネーションを開催する。
-
2023.11.20 その他業種分類 記録・調査・統計
月間日誌 23年10月
【国土交通省関係】 国土交通省が「交通・観光連携型事業(地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化)」の計画公募(第3次)を開始(2日) 政府がトラ
-
2023.11.20 JR九州 営業・事業・車両
JR九州 「103 系国鉄色車両運転体験」ツアー催行へ
JR九州は12月2,3日の2日間、唐津車両センターで「103 系国鉄色車両運転体験」ツアーを催行する。
-
2023.11.16 JR九州 予定・計画・施策
JR九州硬式野球部 地元園児に「ティーボール教室」
JR九州硬式野球部は10日、本拠地を置く北九州市門司区の幼稚園児らを対象に「ティーボール教室」を開催した。
-
2023.11.16 JR九州 予定・計画・施策
JR九州 BRTひこぼしライン 燃料電池バスの実証運転 28日から
JR九州は28日から、BRTひこぼしライン(正式名称・日田彦山線BRT)での燃料電池バスの実証運転を行う。
-
2023.11.16 JR九州 予定・計画・施策
JR九州 「九州ふるさと納税」を開設
JR九州とJR九州商事は15日、ふるさと納税ポータルサイト「九州ふるさと納税」を開設した。11自治体が参加、約4000点の返礼品を用意。
-
2023.11.15 政府・省庁・鉄道運輸機構 予定・計画・施策
国交省鉄道局 「水素燃料電池鉄道車両等の導入・普及に関する連絡会」第1回会議を開催
国土交通省鉄道局は、「水素燃料電池鉄道車両等の導入・普及に関する連絡会」を設置し、このほど省内で第1回会議を開催した。