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JR九州 新型自動券売機を順次導入 キャッシュレス決済や定期券発売に対応

2024.03.01
スマホ画面をリーダー部にかざしてコード決済を行う様子

 JR九州は2月28日、キャッシュレス決済や定期券発売に対応した新型自動券売機を博多駅で報道公開した。同券売機は2月以降順次、主要駅に導入。キャッシュレス決済ではクレジット決済に加えて、JRグループで初となる国内コード決済が利用でき、利便性の向上が図られる。

 大・中規模駅を中心に設置している従来の多機能券売機は、近距離きっぷの発売をメインとしており、決済方法が現金に限られ、定期券発売に対応していない。このため、クレジット決済や定期券購入は「指定席券売機」を利用する必要がある。

 一方、指定席券売機は、指定席特急券の購入や、インターネット予約のきっぷ受け取りに利用する人が多く、博多駅などでは曜日や時間帯によって同券売機前やみどりの窓口が混雑し、発券に長い時間を要するケースがあった。

 こうした背景を踏まえ、同社は多機能券売機の後継機として、新型券売機の導入を決定。従来の機能や操作性を踏襲しつつ、利用者から要望の多かったキャッシュレス決済と定期券発売を可能にした。

 操作はタッチパネルの運賃ボタンを押すと、決済方法の選択画面が表示され、現金、ICカード、クレジットカード、コード決済から選ぶ。コード決済を選択すると、券売機右下のリーダー部が光り、スマートフォン画面のQRコードなどをかざして支払う。

 クレジット決済の対象ブランドは、Visa、JCB、Mastercardなど14種類。コード決済はPayPay、楽天ペイ、d払いをはじめ、ほぼ全ての国内コード決済に対応する。

 新型券売機は、博多、熊本をはじめ県庁所在地駅や窓口営業時間などを考慮し、多機能券売機との置き換えを基本に、今月末までに31駅計34台を設置。2025年度までに95駅計100台に拡大する計画。

 博多駅では北改札口横に4台設置。指定席券売機は指定席購入とネット予約受け取りに特化した案内が可能となり、従来と比べて約2割の混雑緩和が図られる。さらに、博多発着の特急を対象に今秋開始予定のQRコードによるチケットレスサービス導入で、混雑は半減する見込み。

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