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JR九州 「36ぷらす3」デビュー3周年

2023.10.13
お見送り式に参加した関係者

 7県巡り 催事やおもてなし

 JR九州のD&S(観光)列車「36ぷらす3」のデビュー3周年を地域と祝う記念イベントが12日にスタートした。九州7県を巡る16日まで順次、列車内や停車駅で地元関係者らによる特別な〝おもてなし〟が行われる。

 同列車は2020年10月16日に運行開始。高級感あふれる車内で沿線各地の食の魅力を楽しめるほか、停車駅での出迎えや物産販売など地域の人々とのふれあいなどが高く支持され、3年間で延べ約4万4000人が乗車した。

 海外からも高い評価を受け、米国の旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー」が実施した読者投票「リーダーズ・チョイス・アワード 2023」のトレイン部門で初めてランクイン(15位)した。

 記念イベントは、初日の車内(博多―熊本間)で球磨焼酎4種飲み比べ無料体験を実施。停車駅でのおもてなしは、ご当地キャラクターによる出迎え、ノベルティーの配布、特産品販売などが行われる。

 実施駅は、12日=鹿児島線玉名、熊本、肥薩おれんじ鉄道牛ノ浜▽13日=日豊線大隅大川原▽14日=同線延岡、重岡▽15日=同線杵築、中津、鹿児島線門司港▽16日=長崎線肥前浜、佐世保線上有田。

 また、来年3月末まで3周年記念乗車証を配布し、各ルートで図柄が異なるスタンプを車内に設置。各ルートの色をイメージしたオリジナルカクテルやサイダーを4号車ビュッフェで当面販売する。

 12日に博多駅5番線ホームで開かれた「3周年お見送り式」では、停車駅でおもてなしに当たる大分県中津市の書道家・竹内小梅さんが書道パフォーマンス、同県佐伯市の鶴岡八幡太鼓が勇壮な演舞を披露し、「36ぷらす3」が入線。太鼓の音が響く中、関係者が手旗を振って見送り、55人を乗せた列車が10時ちょうどに鹿児島中央に向けて出発した。

 報道対応した同社担当者は「お客さまから『36ぷらす3』に乗りに九州に来ました、5ルート全てを制覇したいとのうれしい声をいただいている。地域の魅力や思いをぎゅっと詰め込んだこの列車を次の4周年、5周年に向けて全力で走らせていきたい」と話した。

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